2015-11-24 10:00:00

アンティーク豆知識:カルトゥーシュ/cartoucheとは

テーマ:アンティーク豆知識

カルトゥーシュ/cartoucheとは、もともとは、古代エジプトで使われていた

ヒエログラフの記号の一つで、ファラオの名前を囲む線のこと。





その影響で、古代ギリシアやローマにおいて、

王などの名前や年号など象徴的なものを
建造物につけるときに、装飾的に囲んだものをそう呼ぶようになりました。





形状から派生した文言としては、細長く端部が丸い形が似ている、

銃の実包がカルトゥーシュといいます。


英語ではカートリッジ /cartridge。




地図などの隅にある、説明書きを取り囲む装飾も「カルトゥーシュ」です。





この「取り囲む」形状は、ヨーロッパ伝統のアカンサスやロカイユ、そして東洋趣味の様々なモチーフを加えられながらルネサンス、バロック、ロココの室内装飾、そして家具に反映されていくこととなります。



ちなみにこちらはヴィクトリア時代のロココリバイバルのチェア。




角が丸い台形の中心部を少し絞ったような柔らかな盾形のようなシェイプ。


このようなシェイプの背を「カルトゥーシュ・バック」、
もしくは「ウエステッド・オーバル・バック」などと呼ばれ、

18世紀フランスのルイ15世様式のチェアからよくみられるようになりました。


パンカーダにもこのカルトゥーシュバックのサロンチェア がございます。





かつては王の名を囲んだカルトゥーシュ。

それをかたどった背に身体を預ける時、悠久の歴史が想いをよぎることでしょう。


by N

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