陰影を愛でる・フレットワーク | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2015-07-14 10:00:00

陰影を愛でる・フレットワーク

テーマ:アンティーク豆知識

フレットワーク/fret work とは、Fret Saw/フレットソウ/糸鋸で行う細工のこと。




一般的にはフラットな木などをくり抜いた彫の模様のことを指します。
透かし彫りのことを指すこともあります。





透かし彫りといえば「ピアスドカーヴ/Pierced Carve」 もその意味ですが、
いったいどう違うのでしょうか。


画像と共に比べてみましょう。


彫刻的で立体感がある造形の中で、貫かれて(pierced)いる部分があるものを
「ピアスドカーヴド/Pierced Carved」。




平面的なフレットワークでくり抜かれた部分が透けているものが
「ピアスドフレットワーク/Pierced fret work 」。



同じくフレットワークでくり抜かれた部分が透けていないものが
「ブラインドフレットワーク/Blind fret work」。





このフレットワークは、フレットソウによって行われます。


現代では電動のものが沢山ありますが、
18世紀頃から足踏みの糸鋸機が使われてきました。



フレットワークはマーケットリー(象嵌)にも必要な作業の一環であるため、
このような機械は「The Marquetry Cutter’s Donkey/象嵌職人のロバ」とも呼ばれ、
長く愛されてきたそうです。




心惹かれるものに出逢った時、そのものの由来を知りたくなるのも
アンティーク家具の醍醐味。


職人のこだわりがつまったフレットワークの美しさは
立体的なピアスドカーヴドとはまた違った、
影絵のような凛とした佇まいが魅力。




お傍に置いて、陰影をゆっくりと愛でてみるのはいかがでしょうか。


by N

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