エルム材とは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2015-05-22 10:00:00

エルム材とは

テーマ:アンティーク豆知識

エルム/Elmとは、日本語では楡(にれ)の木の総称。



北半球に自生し、数十種ありますが、いずれも落葉高木。



エルムはかつて英国にも多く自生していました。



Painting of the Trees Common elm in 1890


カントリーサイドにはこのようなエルムの大木がすっくと立ち、

道行く人々に心地よい木陰をもたらしていたのでしょう。



ただ、1970年代に悪性の病気(ニレ立ち枯れ病/Dutch elm disease)が英国のエルムの木に蔓延し、大部分が壊滅。現在の主要産地はアメリカかカナダとなり、英国のニレは現代ではとても少なくなってしまいました。




Salisbury Cathedral from the Bishop's Grounds, c. 1825 by John Constable(1776-1837)



材はやや重く、硬く、粗いしっかりとした杢目が特徴。
粘り、耐水性があり、衝撃への吸収力があることから、主に家具、桶や樽、農耕用の箱類などに利用されてきました。



家具では、その杢目の粗さや頑丈さから、庶民の家具として、貴族の館の中ではキッチンや使用人たちが使う実用的な家具として重宝されました。







今はもう手に入れることが非常に難しいイングリッシュ・エルム。




アンティーク家具のエルム材は、100年、150年を超えて今なおしっかりと生き続けています。




by N

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