リヴォルビングチェアとは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2014-03-03 10:00:00

リヴォルビングチェアとは

テーマ:アンティーク豆知識

リヴォルビング・チェア(Revolving Chair)とは回転椅子のこと。


リヴォルビング(revolving)は回転する、という意味。
回転椅子はリヴォルビングチェア、

もしくはスウィヴルチェア(Swivel chair)と呼ばれます。


現代のオフィスでは主役である回転椅子。
このような椅子はいつ頃から存在したのでしょうか?


一説によると、アメリカの第三代大統領であるトーマス・ジェファーソン

(Thomas Jefferson/1743-1826)のために、フィラデルフィアの

キャビネットメーカーであるFrancis TrumbleもしくはBenjamin Randolphが、

英国のウィンザーチェアをもとに製作したのが始まりである、とのこと。


製作時には彼はまだ大統領ではなく、

第二次大陸会議のヴァージニア代議員の一人。

彼がこの椅子に座って起草した原稿が、のちにアメリカの独立宣言書

(1776年・大陸会議によって採択)となったという話もあります。



デスクに向かいながら何度も書棚を振り向く作業の助けの為に開発されたとか。


ジェファーソンのリヴォルビングチェアのオリジナルは、

現在でもフィラデルフィアのGraff House(Declaration House)にて展示されています。



18世紀に新大陸で考案された回転椅子は、その当時の人の行き来につれて

英国にも持ち込まれ、19世紀のヴィクトリア時代には同じ機能性をもつ

いろいろなデザインのチェアが製作されました。


基本的には執務用の椅子であるため、座面はトーマスジェファーソンの

チェアと同じく木、もしくは革張りのものが多いようです。


現代では回転椅子といえば足元にはキャスターがついていますが、

19世紀の回転いすはついていないものがほとんど。

キャスターつきの椅子やテーブルは、そのころから製造されていましたが、

車輪は陶器や金属で、小さなものしかありませんでした。


そのため、どちらかというと少し方向を変えたり、座る時に引きやすくする程度の

機能性であったため、現実の執務ではかえってついていないほうが

安定していたのかもしれません。



大西洋を行き来した回転椅子。


パンカーダにも英国ヴィクトリア時代のリヴォルビングチェア がございます。



スタイルは様々ですが、その志はひとつ。


それは、執務する人を少しでもサポートしたい、というキャビネットメーカーの矜持。


現代の技術を駆使し、人間工学の粋をあつめたリヴォルビングチェアも

素晴らしいものですが、少々無骨な、人の手の温もりに溢れた

木製のリヴォルビングチェアは、よりその志に近いような気がしてなりません。





アメリカを独立へと導いたジェファーソンの力強い志を共に味わうように
貴方もアンティークのリヴォルビングチェアに身を預けてみてはいかがでしょうか。







by N


東京の高級アンティーク家具店パンカーダさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]