トールボーイ(Tallboy)とは | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2013-11-02 11:00:00

トールボーイ(Tallboy)とは

テーマ:アンティーク豆知識

トールボーイ(Tallboy)とはハイボーイ(Highboy)とも呼ばれる、

背の高い収納家具のこと。


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「boy」は元々はフランス語の「bois」が変化した言葉。


「bois」とは英語で「wood」。よって「Tallboy」は

「木で出来た背の高い収納家具」全般を指します。


一般的には抽斗式のチェスト(chest of drawers)の背の高いもの、
もしくはダブル・チェストと呼ばれるチェストが2棹重なったような

形状のものが多いようです。



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この「bois」から「boy」への変換は、1600年代頃に起こり、

17世紀後期には英国で一般的となりました。


トールボーイは17世紀後半から18世紀頃に多く生産され、

ダブルチェストの場合は下段が上段より広く作られ、

最上段にはコーニスもしくはスワンネックのペディメントが

掲げられる場合もありました。


正面はフラット、サーペンタインもしくはボウフロント。


基本的な用途はワードローブとしてベッドルームに置くもの。


ただ、高い部分の抽斗は、高いベッドに付属していたベッドステップに

乗らないと手が届かない位置にあったため、
高いベッドが姿を消していく19世紀には、全て抽斗式の大きいトールボーイも

あまり使用されないようになり、上部は開き扉になったり、

そのスタイルのみを踏襲してややこぶりな、何かに乗らなくても

抽斗が使えるくらいの高さとなっていきました。


ちなみにこちらはヴィクトリア時代のベッドルーム。1873年頃のドローイング。

左側にトールボーイがみられます。

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「トールボーイはジョージアン(1714-1830)の頃のアンティーク」、

というキャプションがついています。
どうみてもこの女性が一番上の抽斗の中まで見ることは出来なさそう。


同じ様な収納家具としてはローボーイ(lowboy)があります。
文字通り、背の低い木製の収納家具で、抽斗がついているもの。
足元にストレッチャーがつき、移動式のドレッサーとして使用されることもありました。


トールボーイとペアで制作されたことも多かったようです。


フランス語が語源の英語は良くありますが、この「bois」から「boy」への変換は、
恐らく英国人の家具に対する愛着が生んだもの。


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推測ではありますが、「背の高い男の子」「背の低い男の子」の兄弟を

可愛がるように、トールボーイとローボーイを愛したのではないでしょうか。


パンカーダにもトールボーイ がございます。


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年代としてはそれほど古くはございませんが、

しっかりとしたマホガニー材の端正な姿をしています。


おそば近くに、英国生まれの男の子をひとり、いかがでしょう。

貴方のお役にたてるのを待っています。


by N


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