奥が深~い オーク材 | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2011-11-02 11:00:00

奥が深~い オーク材

テーマ:木材についての豆知識

日本はまだまだ暖かい日が続いていますね。


それでも公園などに行けば、かわいらしいどんぐりを発見できるようになりました。


どんぐりをたわわに実らせる楢(ナラ)も、実はオークのひとつ。


11月は、アンティーク家具の風合い感ではパンカーダスタッフ一押しの

オーク材について特集したいと思っています。


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オークの学名は、クエルクス(Quercus)。

ラテン語で「美しい樹」、また「良質な材木」という意味も。


学名は樹種ごとにさらに細かく分類されています。


オークは世界各地に生育していることもあり、

樹種によっては正式な学名以外にもたくさんの異名を持つものが存在します。
たとえば、コモンオークには142種もの異名が!
これはヨーロッパの各国でこの樹が生育しているためだそうです。


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オーク(Oak)はブナ科コナラ属に分類され、

現在も南米やアフリカの熱帯地域を除き、

北半球の亜熱帯から温帯にかけて広く分布しています。


その数は300-350種とも言われています。


樹種によっては、高さが30m以上にもなり、がっしりと広がる樹形が美しく、

畏敬の念さえ感じる風格。


その威風堂々とした荘厳な姿は、森の中でも一際目を惹きます。


古くからヨーロッパ各地では神聖な樹として崇められ、

長寿、不死のシンボルでもあります。


古代ギリシャでは、最初に創造された木はオークだったとされています。


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ローマの詩人ウェルギリウス( Vergilius ;英Virgil)によれば、
人はこの木から生まれたとも。


古来、あらゆる民族が聖なる力を宿す木として、オークを崇拝しました。


オークは、ヘブライの全能神エホバ、ギリシャ神話のゼウスやヘラクレス、

ユダヤ教のヤーウェ、スラブ神話のペルン、北欧チュートン族の雷神トール、

ゲール族の始祖ダグラなどの神木にもなっています。


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神事とも縁深く、ゼウスの神殿での神託はオークの葉ずれの音だったとも、

古代チュートン族やケルト族はオークの木陰で神テュエットを礼拝し、まつりごとを議したとも。

ケルト族のドイルド僧もまた、オークの木陰で神事や裁きを行い、

宿り木の絡まるオークの枝はその神事には欠かせなかったそうです。


ゲルマン伝承ではオークには妖精が住みついているとされ、

幹のうろに触って病気を治すおまじないもあったとか。


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オークはローマの雷神ジュピター(ゼウス)の神木でもあり、

この木には落雷しないとされています。


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ひもで開閉する窓のブラインドのひもの先につける丸い球は、

ドングリを模したものだということです。

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オーク材は材質が堅牢、強靭なために、一八世紀末ごろまでの

木造造船時代には欠かせぬ造船材とされ、
ヨーロッパ各国では国の守りとして競ってその造林したそう。

イギリスでは“King of Forest”(森の王)と呼ばれ、

オークにまつわる様々なことわざや言い伝えが残っているそうです。


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この木を切るときは、そこに住みついている妖精のうめき声や

悲鳴が聞こえるといわれています。

イギリス人はイングリッシュオークを世界一強靭なオークとして誇り、

しばしばこれを愛国歌に歌い、
自国民の剛毅の精神とも結びつけたとか。


古より人々に恵みを与えてくれた偉大なオーク。

本当に奥深いです・・・


by T

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