2010-12-08 11:00:00

ヴェニアー(veneer) ②

テーマ:アンティーク豆知識

veneer(ヴェニアー)は、もともと faneer(扇模様)と呼ばれていました。


薄い板を作る場合、クォータリング (ヴェニアーのバリエーションの一つ)で、

木目に逆らって切った断面を合わせると扇形になるからです。


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ヴェニアーは、装飾目的で薄い板を家具に貼り付けた

寄木張りのことでもあると説明いたしました。


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イギリスで、オランダから伝わったマーケットリーの技術が円熟し、

寄木張りの人気が出てきたのは、17世紀後半。


1700年代には、マホガニー製の家具にウォールナットの化粧板が

張られる意匠が流行しますが、その後、ブームは下火に。



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18世紀後半、古典主義様式が流行すると、マホガニー、サテンウッド、

ローズウッド等の流通が増加したことに伴って、

ヴェニアーは再びよく使われるようになります。


この時期のヴェニアーは板を板目に取るのではなく、柾目に取っていました。


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1790年代、クォータリングが再びブームとなり、

素晴らしい職人技で作られた完成度の高い家具が作られました。


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1811-1820年の摂政時代には、バールヴェニアー(burr veneer)が大流行しました。

バール(burr)とは、木のこぶの部分を切り出した、

ザラザラあるいはもりもりした模様のことです。


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木目の美しさは自然の創り上げた芸術品ですね。


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一つとして同じもののないアンティーク家具は、

じっくり愉しむのもよし、比べて愉しむのもよし。


ぜひ100年前の素晴らしい匠の仕事ぶりをながめてみてください。



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