2010-11-25 11:00:00

エナメルステンドグラス ②絵の具

テーマ:アンティークステンドグラス

ステンドグラス用の絵の具は、透明なグラスフラックス(媒溶剤)と、

鉄または銅の不透明な金属酸化物で作られています。


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粉末状で、水、酢、油と混ぜて使い、用途に合わせて層状に重ね塗りをします。


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絵の具をガラス上に一時的にのせておく時には、水と混ぜたアラビアゴムや、

油と混ぜたヴェネツィアン・テレビン油などの結合剤を使います。


絵の具は、さまざまな結合剤を使う場合でも、

塗るごとにファイアリング(火入れ)する場合でも、薄い層にして重ねていきます。


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最終的に絵の具を付着させるまでに、いろいろなブラシ、スティック、

その他の道具を使って、絵の具を塗ったりはがしたりします。


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その後、ガラスを摂氏約680度にした焼き窯(Kiln)で焼きます。

この温度にするとグラスフラックスがベースのガラス上で溶けると共に、

ベースのガラスも柔らかくなるので、

不透明な金属酸化物の絵の具が定着するのです。


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14世紀はじめ、シルバーステインという革新的な技術が導入されました。


シルバーステインでは、不透明な展色剤の銀酸化物を

ふつうガラスの裏側に塗って焼きます。

ファイアリングすると銀イオンがガラスに入り込み、定着。


銀イオンは、ガラス絵の具やエナメルのようにガラス表面に溶け出さず、

ガラス内部にとどまります。


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ファイアリング後、不透明な展色剤を取り除くと、透明な黄色が現れます。


ガラスとシルバーステインの組み合わせ、塗る回数、

焼き窯の温度を変えることで、うすい黄色から濃い赤色まで

作り出せるようになりました。


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17世紀中ごろからは、グラス・エナメルが多く使われるようになりました。
濃い色の粉末状ガラスのエナメルは、最も光を通さない絵の具です。


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20世紀には、絵の具の改良によって、

素晴らしいモチーフの作品がたくさん出てきたのですね。


当店にあるステンドグラスも、花や鳥などモチーフも様々、

透過光によって映し出される色味と輝きは、柔らかさと温かみが添えられ、

ずっと観ていても見飽きません。


日の短かくなった今日この頃、日光による幻想的な光の世界に

浸ってみるのもよいのではないでしょうか。

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