エナメルステンドグラス ①光を駆使した表現 | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2010-11-14 11:00:00

エナメルステンドグラス ①光を駆使した表現

テーマ:アンティークステンドグラス

エナメルステンドグラスとは、エナメル絵付けを施したステンドグラスのことです。



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エナメル絵付けとは、低温で溶ける色ガラスの粉末を顔料として、ガラスに絵付けをする技法のこと。


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ドイツ語でステンドグラスのことを“Glasmalerei”といいます。
テレビもなかった時代、ステンドグラスは、人々の心を強く揺さぶる存在だったのがわかる言葉です。


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「ルネッサンスで絵画の水準が飛躍的に上がったことで、ステンドグラスの表現が堕落した」とする文献もあるくらい、11世紀から14世紀にかけて、ステンドグラスは、教会のバックアップのもと、彫刻とともに芸術作品として不動の地位を占めていました。


光、色、線を駆使し、人々に感動を与える芸術品といった位置づけだったようです。


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他の絵画手段とは異なり、ステンドグラスは線と形のみならず、差し込む光にも細心の注意が払われました。
光源や角度など、環境によって変化する光を、ステンドグラスの演出にどう活かすか。

一番モチーフを生き生きと映し出すにはどうすればよいのか。

表現方法は、追求されます。


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ケーム(鉛線)だけでは、モザイクの域を脱することができない、幾何学的模様になりがちであると考えた先人が創意工夫を重ね、細かな線や陰影を描きこむ試みがなされるようになったのも自然の成り行きだったのかもしれません。

その努力の末、絵付けの技術が生まれ、現在私たちが目にすることができる素晴らしい作品の数々が残されているのです。


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絵付けによって光を調節するとともに、細かいデッサンを明確に表現できるようになりました。

ガラスの表裏両面に主輪郭となる濃いトレースラインを引いたり、人物の髪の毛や顔立ちも描くことができるようになりました。


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濃淡の変化や、縁取りや背景の模様といった細部の表現だけでなく、濃淡両方のトレースラインによるクロス八チング(交差線)やマッティング(つや消し)で、光の透過を自由に調節することも可能となりました。


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同じ混ぜ合わせの絵の具でも、薄め方や混ぜものを変えることで、いかようにも変化を付けられるようにもなり、光の演出を最大限に活かせるようになったのです。


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当店にも美しいエナメルステンドグラスが何点かございます。


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ぜひご来店の上、ご鑑賞ください。

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