ガラスは液体?! | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2010-10-09 11:00:00

ガラスは液体?!

テーマ:アンティークステンドグラス

ステンドグラスについて、調べていると新しい発見がたくさんあります。

その中でもびっくりしたことの一つに、

ガラスが「液体」に分類されているということでした。

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ガラスは他の物質と違い、液体と固体の境目があいまいな物質で、

一般的には、液体に分類されるそうです。


狭義の定義では、溶融した液体を急冷させ、結晶化させずに、

過冷却状態 (supercooling) のままで固化させた無機物として定義され、

① 融液を冷却する、② 結晶ではない、③ 無機物である、

これらがガラスの定義だそうです。


広義の定義では、ガラス転移を示すものをガラスと呼び、

ガラス転移を示さないものは、非晶質と呼びます。

つまり、ガラスは非晶質材料の一部であり、

ガラス転移点 (glass transition temperature) を持つもののこと。


ガラス転移点とは、ガラスが柔らかくなり始めるところから、

溶けきるまでの温度(Tg)のことです。


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水と比較してみましょう。

水は液体、氷は固体です。

氷を熱すると、0度で氷が溶け、溶けきってから、水の温度は上昇します。

このとき、水の融点は0度。


一方、ガラスを温めると、徐々に温度が上がっていき、

ある狭い温度範囲で、急に柔らかくなり、とろとろになります。


ガラスは氷と違って、明確な融点がなく、温度上昇が止まるところもありません。


ガラスを冷やすと、ガラス転移点を過ぎれば、急速に硬化しますが、

氷などと違って、冷やし続けても結晶化はしないのです。


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学術書によると、ガラスの定義は

「溶融物を結晶化することなく、冷却固化させて得られる、非晶性の無機材料」。


水は、冷やせば氷になります。

氷は、水の分子が互いにしっかり結びついて、 整然と並んでいる状態(結晶質)。
水は、水の分子が結晶を作らないで、ゆるやかに結びついている状態(非晶質)。
ガラスは、大きな剛性・高い粘性をもつ(固まっているような状態の)

非晶質ということです。


固体の定義である、温度低下に伴う結晶化がみられないので、

ガラスは固体に分類されません。


ただ、最近ではガラスを固体とする説も出てきているという話、

どちらに分類するのがよいのでしょうか・・・


分子の結びつきがゆるやかなため、ガラスは透明で、表面は滑らか。
ガラスは結晶化しないので、長い年月を経るうちに、少しずつたれてきます。


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当店のステンドグラスも、よ~く見比べると、上よりも下のほうが厚みがあったり、

置き方によっては、たわんでいます。


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アンティークステンドグラスならではの透過光の美しさは、

ガラスの経年変化からも生み出されたものだったのですね。


ぜひ、ご来店の上、液体の「証拠」をご確認ください。


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