サテンウッドの時代 | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2010-09-11 10:13:50

サテンウッドの時代

テーマ:アンティーク家具の時代区分


サテンウッドの時代(1770-1830)


君主          時代           様式


ジョージ3世    1760-1820       古典主義リバイバル
                          フランス趣味
リージェンシー  1811-1820        リージェンシー時代
(摂政時代)                   グレコローマン
                          新古典主義
ジョージ4世    1820-1830        帝国風、トラファルガー風
                          中国趣味第3期
ウィリアム4世   1830-1837        エジプト風
                          オールドフレンチ、ゴシック
                          アーリーイングリッシュリバイバル



1760年代になるとロバート・アダム(Robert Adam)の影響で、

古典様式を取り入れたアダムオリジナルスタイルが流行します。


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1770年代に、ジョージ・ヘップルホワイト(George Hepplewhite)の影響から、

より洗練されたデザインになり、さらに、フランスの影響で彩色家具が流行り、

“フランス風ヘップルホワイト”とも呼ばれるスタイルも出てきました。


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その後、トーマス・シェラトン(Thomas Sheraton)の登場で、

上品な造りの家具は絶頂期を迎えます。


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1775から1800年頃には、木材も軟質なホンジュラス・マホガニーか、

国産材が主に使われるようになります。

ただ、18世紀末のイギリスは現代と似たような多様性を持つ社会となっており、

時代別に流行や重要性を分類することは難しくなっていました。



1811-1820はジョージ皇太子専属の家具デザイナー、ヘンリー・ホーランド

(Henry Holland)の影響から、グレゴローマンや中国様式が流行します。


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パトロンであり、自身でデザインも手がけたトーマス・ホープ

(Thomas Hope)は、エジプト風、ギリシャ風、ローマ風スタイルを

デザインに取り入れ、フランスのアンピール様式のモチーフや

古代エジプト様式の家具等も流行させました。


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19世紀初頭、古典主義のアレンジを推奨したジョージ・スミス

(George Smith)の登場で、精巧さが増し、

さらに繊細なものとなった中国風装飾様式、ゴシック、トラファルガー、

ブール象嵌(真鍮板とべっ甲を使った木象嵌)、オールドフレンチなど、

デザイン特性が多岐にわたった時代でした。

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ブール象嵌に代表される象嵌細工でも、黒檀(Ebony)、樫(oak)・

楡(Elm)といった国産材が使用されたり、

金属金具の意匠も数多く創出されました。


1780-1800年くらいまではサテンウッド(Ayan、satinwood)と

ローズウッド(Rosewood)がもてはやされましたが、

キングウッド(Kingwood)やゼブラウッド(Zebrawood)、

さらに、オーク、ハンノキ(Alder)、エルム、いちい(Yew)、

メイプル、アンボイナ(紫檀類)、スーヤ(Shea Butter Tree)など、

様々な木材が構造材、あるいは化粧板張りに使用されました。


以上のように、サテンウッドの時代は、デザイナーが中心となって流行を創り、

凝った装飾に向いた構造材、精巧なインレイを表現するための

多様な材料が使用され、後の家具作りに多大なる影響を

与えた時代だったといえます。

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