オークの時代 | 東京の高級アンティーク家具店パンカーダのブログ
2010-09-04 10:48:17

オークの時代

テーマ:アンティーク家具の時代区分

イギリスの家具は、使用される木材の種類が、

時代区分名とされるのが一般的です。


 以下の4つに分けられます。



①オークの時代     (1500-1660)

②ウォルナットの時代  (1660-1720)

③マホガニーの時代   (1720-1770)

④サテンウッドの時代  (1770-1800年代)


家具の変遷は、当時の家具産業の発展のみならず、政治経済、

国内外の社会情勢とも深く関わっています。


密接に関係があった当時の君主と様式、

その材料の特徴を順にみていきたいと思います。


オークの時代


 君主         年代               様式   
ヘンリー7世    1485-1509         チューダー期
ヘンリー8世    1509-1547          ゴシック       
エドワード6世   1547-1553          教会様式
メアリー1世    1553-1558          ルネッサンスデザイン   
エリザベス1世   1558-1603         エリザベス期         
                           ルネッサンス
ジェームズ1世  1603-1625          スチュワート期
                           ジャコビアン
チャールズ1世  1625-1649          ルネッサンス古典主義

                            ダッチの影響  

共和制時代    1649-1660         ピューリタン様式


15世紀末から16世紀初めまでは、家具は数も少なく、実用性重視でした。


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また、この辺りまでは、高い技術を持つ職人のほとんどは

教会関係の仕事しかしておらず、ゴシック様式のモチーフが多かったようです。


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オーク材を主に使用した家具が大半でしたが、

地方産家具にはアッシュ、エルム、ビーチなど手近な木材が使用されていました。

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その後、イタリア様式が紹介され、ルネッサンスデザインが浸透します。


浅浮き彫りが施され、テンペラ(ジェッソー)等の塗装、金メッキ、

ビーチ、アッシュ、メイプル等によるインレイ、骨、象牙、真珠等を

使った装飾が施されるようになります。


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エリザベス1世時代には、イギリス国内も安定し、家具はさらに装飾的、

かつ使途や種類も増えていきます。


技術的な進歩もあって、例えば、引き出しの接合法など、

家具の造りも発展しました。


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17世紀、ジャコビアン時代に入り、凝った彫刻が施され、より豪華になります。


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チャールズ1世時代、使用される材料も世界中から集められ、

ウォルナット材も多く使われるようになります。


デザインや加工技術も大いに発展しました。


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共和政時代になると、一転して、芸術的センスは必要とされず、

装飾を施さない機能本位の質素なものになりました。

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