修論がどれくらいタイヘンだったか。前回は心理面からのご報告でしたが、今回は、身体的な面からの報告である。物理的なエビデンスも揃っている。で、タイヘンな証は何かというと…。

 「しもやけ」ができるくらい、タイヘンだったんです。

 「しもやけ」って…。
「…!?『おしん』じゃあるまいし」とか、
「八甲田山、死の行軍か!?」とか、
思ってくれた人は、きっと私と同世代ですね♪ コロナが恐くて自宅の窓を全開にして、寒風吹きすさぶ中でPCに向かっていたわけでは、ない。むしろ、いつもの冬よりしっかり暖房入れて、ソックスだって2枚重ねにして、万全の態勢で取り組んでいた。
 しかし。年が明けて、いよいよマジにホントにサイゴのラストスパートに差し掛かった頃、手指足指に、しもやけ。
なぜか。理由は明白である。
 
 「アドレナリン」の出し過ぎ。

 以前もブログに書いたように、とにかく慣れない研究で慣れない作業を進めるには、細心の注意と近年まれに見る集中力が必要で、自ずとアドレナリンが出まくっていた。ご存じのように、アドレナリンは元来、Fight or Freight、戦うか逃げるかの瀬戸際にどばっと放出され、素早く行動できるよう心拍数や血圧を上げ、筋肉を収縮させ、消化機能を低め(メシなんて食ってる場合じゃないのだ)、そして、末梢神経を収縮させる。
 神経を使うアンケート調査やデータ集計が終わり、あとはマイペースで文章を書くだけ、という段になっていたにも関わらず、実は、そーとー、身体に負荷がかかり、知らぬ間にアドレナリンが出ていたのだろう。
 その結果、末梢神経が収縮し、身体の末端に血が循環しなくなり、かくして「しもやけ」…(エビデンスに、一昨日撮影した写真、添付します)。とほほ。
 


 アドレナリン過多であったもう一つの証拠が、食欲である。
 昨春の緊急事態宣言による外出激減及びスポーツジム自粛で一瞬コロナ太りになったとき、「夕飯に炭水化物食べない」ダイエットを試みた。昼間、脳みそ振り絞っているときはチョコレートなどの甘いモノは必須だったが、夜はできるだけ果物程度に抑えたし、胃が小さくなったと思っていた。
 が、先週、修論を提出した途端に、食欲が戻った。近所のイタリアンでチーズとパンチェッタたっぷりのピザをテイクアウトし、飲めない私は祝杯の代わりに祝スイーツ、というわけでお気に入りのケーキ屋さんでケーキとシュークリームと焼き菓子を買い込んだ。「食べきれないかなー」と思ったが、食べた。翌日も、まだ料理する気が起きず、夕飯はテイクアウト、いかすみのパエリアとフライドチキンにフレンチフライ、カロリー、無視。
 瞬く間に胃は拡大。修論執筆中は、アドレナリンのおかげで胃腸に行くべき血液がアタマに回り、一時的に食欲が落ちていただけだったのだ。

 そして今日、3つめの身体的エビデンス。
 左の奥歯にかぶせた金属が、ぽろっと取れた。しかも2箇所。堅焼き煎餅をかじったわけではない。やわらかーく煮たチキンポテトキャベツスープを飲んでいただけなのに、突然。
実は12月には、右の奥歯の金属が取れ、かかりつけの歯医者さんに「かなり噛みしめてますねー」と言われていたのだ。いやいや、寝ている間の歯ぎしりは今に始まったことではなく、もう10年近くマウスピースをして寝てるし、昼間はできるだけあごをリラックスしてる…つもりだったのに。
 やはり、相当負荷をかけていたらしい。おそるべし、修論。

 嗚呼、可愛そうな私のカラダちゃん。酷使して、ごめんね。
 ホントは湯治宿に1ヶ月くらい籠ってゆっくりさせてあげたいが、コロナ禍ではそうもいかない。