前回取りあげた「ジャイアントロボ」が日本で放映されてた1967年頃・・・
イギリスからはビートルズのニューアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」が発表され、ロック・シーンに大きな衝撃を与えました。
アメリカではベトナム戦争に反対する若者たちとヒッピー文化が重なり、
“愛と平和と自由”を謳う、フラワー・ムーブメントが隆盛を極めた頃でもあります。
そのムーブメントの中心地、サンフランシスコから登場した数々のロック・バンドが“シスコ・サウンド”と呼ばれ、若者たちから絶大な支持を受けていたのもこの頃。
そんな、成熟しつつある60年代ロック・シーンが頂点を迎えるのは1969年のご存じウッドストック
そのウッドストックへの布石ともとれる、第一段階の爆発が、
1967年にカリフォルニア州モンタレーで開催された“モンタレー・ポップ・フェスティバル”です。
参加ミュージシャンが豪華
ジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、ジェファーソン・エアプレイン、ジャニス・ジョプリンといったロック勢から、ママス&パパス、サイモン&ガーファンクルらのポップ勢、ソウル界からオーティス・レディング、インドミュージックのラビ・シャンカールなんてのも出ていて、実に多彩な顔ぶれ
今も残るこのフェスティバルのライブ音源や記録映像などに接する時、
僕は1967年当時の空気を吸える気がするのと同時に、
ロック&ポップスが70年代に向けて羽ばたこうとするパワーを感じられるのです
そのフェスティバルにも出演したエリック・バードン&ジ・アニマルズによる「モンタレー」という、そのものズバリのタイトルを持つこの曲は、そんな熱いフェスを象徴するパワフルでかっこいいロック・ナンバーです!
歌詞の中にザ・フーやジミヘンなど、出演アーティストの名前も盛り込まれ、フェスティバルの熱気をストレートに歌っています。
アニマルズといえば「朝日のあたる家」や「悲しき願い」などのゆったりしたテンポのヒット曲がありますが、こんな軽快でクールでイカす曲があったなんて!と、初めて聴いた時は衝撃でした。
それも、アニマルズを一旦解散してエリック・バードン&ジ・アニマルズとした再始動して賜物だったのかもしれません・・・。
エリックの“黒っぽい”ボーカルが何ともいえず魅力的ですね~
もう少し音が良くて、別バージョンの映像が見られる動画がこちら。