本日(2月19日)より、
ミュージアムパーク茨城県自然博物館 で恐竜の企画展が始まりました。
内覧会にご招待いただきましたので、そのレポートです。
企画展タイトルは、「体験!発見!恐竜研究所 ようこそ未来の研究者」。
「研究所」「ようこそ未来の研究者」という文字が示すように、恐竜のことを基礎から学ぶことができるつくりとなっています。
入り口を入ると、この企画展を案内してくれるキャラクター3人が紹介されています。
下は、その中の一人。「京利夕子」さん。
その名前もさることながら、設定が濃い。。。いろいろと期待させてくれるスタートです。
のっけから軽いジャブは、デイノニクス(Deinonychus)の復元3モデル。
奥から骨格、ウロコモデル、羽毛モデル。
知るひとぞ知る、茨城博の名物(少し妙な表現ですが)展示ですね。
骨格という証拠から復元する方向が異なると、その姿はだいぶ変わるというお話です。
いきなり「ふんふん」と頷く展示。
恐竜の歴史に関する標本や、恐竜時代末の地層などさまざまな展示物があります。
私の取材中に、一般のお客さん(女性)が「あー、これ知ってる! こんなに大きかったんだ」と言って指差していたのがこちらの頭骨。
パラサウロロフス(Parasaurolophus)です。奥です。
ちなみに、手前はパキケファロサウルス(Pachycephalosaurus)ですね。
こちらは、カルノタウルス(Carnotaurus)。
しばらく人の流れを見ていましたが、このあたりが序盤で子供たち(未来の研究者?)に人気でした。展示物までの距離が近いので、じっくりと見ることができることがポイント。
展示の高さも低い。その意味でも、(良い意味で)子供目線です。
ちなみに、大人は覗き込むように上から見ることもできます。
メイン展示はこちらです。
3体のティラノサウルス(Tyrannosaurus)全身復元骨格。
成体(左)。亜成体(右奥)、幼体(右前)です。
成体は「スタン」、亜成体は「ジェーン」と呼ばれる標本です。
幼体は……ティラノサウルスの幼体は未発見ですが、今回、いくつかの標本を参考に野心的に組み立てています。
1枚の写真で、成体〜幼体まで撮ることができるのは、日本初だとか。
「撮影ポイント」が2か所用意されており、しっかりと写真を撮ることができます。
もちろん、お子さんが楽しめるコーナーも。
基本をおさえた展示でありながらも、恐竜に詳しい方は「ああ、あの標本ね」と頷けるものが少なからずあり、幅広い層が楽しめると思います。
日本の恐竜コーナーもあり、むかわ竜も来ています。
出口のキャラクターの台詞に、主催者からのメッセージを強く感じることができるでしょう。
図録もよくまとまっていますので、忘れずにご購入されることをおすすめします。
会期は、2019年6月9日まで。
お見逃しなく!
詳細は、公式ホームページで→ https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/kikaku/126/index.html