海の生命史。とくに「覇者級」に着目した本を執筆しました | 化石の日々

化石の日々

オフィス ジオパレオント代表のサイエンスライター 土屋健の公式ブログです。
化石に関する話題,ときどき地球科学,その他雑多な話題を書いていきます。


テーマ:

海洋生命5億年史

 

そのタイトルが示すように、海の生命史に特化した1冊です。

さらに、ページ数の都合もあり、「覇者級」のお話が中心

「アノマロカリス類」「ウミサソリ類」「板皮類」「軟骨魚類」「モササウルス類」「クジラ類」に大きくページを割いています。

必然的に、途中から軟骨魚類の話題が多くなり、そこに着目して編集さんがつけたサブタイトルが「サメ帝国の逆襲」。

SWか! ( ̄∀ ̄;)

もちろん、即OKを出しました。

 

生命史関連の本を書いていると、「どうしてもデボン紀以降は、陸の話題が多くなりがち」という、まあ、ちょっとした問題に直面します。

ページ数が豊富にある本であれば、それでもやりようはいろいろとあるのですが、ページ数に制約があると、どうしても陸の話題が中心になってしまう。石炭紀の大森林、恐竜の登場、哺乳類の躍進など、陸の話題を欠かすわけにはいきません。

「でもなー、海もめっちゃ面白いんだけどなー」

と思って企画したのが本書です。

陸上動物、ほとんど出てきません!

ただし、ページ数の制約があって、海の動物のすべてを紹介するわけにはいきませんでした。

広く薄くいくか、ある程度の“厚み”を内容にもたせて、他の情報を絞るか。

悩んだ結果、採用したのは後者です。

……ですから、たとえば、アンモナイトの話がなかったり、クビナガリュウ類や鰭脚類などの話もほとんど(まったく)出てきません。

でも、そのかわり、とくに「軟骨魚類」「モササウルス類」「クジラ類」については、拙著では過去最大の情報量を盛り込むことができたと思います。

 

とはいえ、いつも通り(?)の一般向けの古生物本です。

ある意味で、拙著としては「正統派」「王道」。

今年は、別アングルの古生物本をいくつか上梓していますが、こちらは「土屋の一般向け古生物本」の王道です。

あのコ、そのコ、このコという感じで、生命史にそって多くの古生物が登場し、それらの古生物についての情報をまとめています。

全4章の構成で、昨年、上梓した 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス) をお読みいただいた方にとっては、第1章の内容がかなりかぶります(情報の更新はしています)ので、あらかじめご了承ください。

 

今回、節足動物関連は金沢大の田中源吾さん、板皮類および軟骨魚類関連は沖縄美島財団の冨田武照さん、モササウルス類関連はシンシナティ大学の小西卓哉さん、クジラ類に関しては大阪自然史博の田中嘉寛さんにご協力いただきました。もう、この研究者のみなさんのお名前だけで、わかる方には本の内容が透けて見えるという方々です。

イラストは、 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス) のコンビ、月本佳代美さんと、服部雅人さんです。

(みなさんのご協力に、感謝です)

 

古生物って、海の覇者級だけでも、こんなに面白い。

それを味わっていただければと思います。

そして、よろしければ、「恐竜だけじゃないんだぜ、古生物!」運動の布教にもお役立てくださいまし。

 

今年の夏は海だ! という方はこちらからポチッと

Amazon.co.jp

 

 

 

 

ジオパレオント代表さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス