『Tough Guy Contest』…

1980年にわずか1年の活動ながら鮮烈な輝きを残した、「ゴッドファーザーMMA」の紹介!

 

【アメリカMMA前史】『Tough Guy Contest(タフガイ・コンテスト)』を紹介!1980年、『修斗』『UFC』に先駆けたペンシルバニア州の古豪MMAプロモーション!【映画の日本公開プリーズ!】

 

映画『Tough Guys』がいつまで待っても日本で公開されないので、「映画配給会社さん!なんとか公開してくれ~!!!!!!!」と願いを込めた今回のブログ更新です(´TωT`)ノォーーー

 

こちらがその映画です。(日本未公開)

『Tough Guy Contest』に出場した元選手のおじいちゃんたちがカッコいい!(タフガイ~)

 

『UFCよりも(修斗よりも)、先駆けて誕生していたMMAプロモーションがある!』

というセンセーショナルな見出しで伝記『Godfathers of MMA』が出版されたのが、もう5年以上前になります。

 

 

しかし、わたし自身は『UFC』が最初では無いのは知っていましたし、『修斗』が最初であるという歴史的な理由づけも乏しいよな~と思っていたので、「そりゃそーだよね」と元々そこに関心はそれほどありませんでした。

むしろ、『Tough Guy Contest』の創立経緯が1960~70年代にアメリカでブームを起こした「マーシャルアーツ(東洋武術)」の世界を掘り下げる内容であったことに強くそそられましたね~!

 

ボクシングの人気がちょっと陰っていた1960年代頃から、「東洋の神秘」としてじわじわ人気を博していったのが空手や柔道に代表される「マーシャルアーツ」です。

1960年代はアメリカで空手が「フルコンタクト」となり、「グローブ空手」アメリカン・キックボクシングがプロ格闘スポーツとして誕生しました。ジョー・ルイス(ボクサーの人とは別人)など、現実のヒーロー像が徐々に生まれていきます。

1970年代には新しい武術「ジークンドー」の創始者ブルース・リーがムービースターとして爆発的な人気を生み、「マーシャルアーツ」は銀幕のスーパーヒーローとして脚光を浴びるようになります。

中には武術家としてトンデモなプロパガンダを行う人も現れ(いつの時代にもいますけど…)、究極のファイターとはどのようなものかが模索され始めた…そんな時代に生まれたのが『Tough Guy Contest』でした。

 

アメリカにおける「マーシャルアーツ」には、日本の「武術」に近しいながらも独自の歴史的な意味が内包されていると感じます。

東洋の武術家に師事した訓えを守りながら、ボクシングやレスリングの卓越した技術も同時に内包する…

「和洋折衷」が生み出した思想と技術を胸に、各々が独自の分脈へと枝葉を伸ばしていった、それがアメリカの「マーシャルアーツ」だったのだと思います。

フランク・カリジュリとビル・ヴィオラSr.がMMA前史における先駆者となったのも、アメリカ独自の「マーシャルアーツ」の文化が生み出した一つの蕾であったのだと感じます!ホァーーー!!!