女性は如月藍の前に座る
「女子高生失踪を取材している記者さんですね」
といきなり言われドキッとする。彼女に会ったのは初めてだし、記者だと思われる行動などとっていないのに言い当てられたのには驚いた。何せ藍は取材に行っても記者だと思われたことなどほとんどない(名刺を出しても信じてもらえないことが多いほど)
「私は最初の失踪事件に関わった者です」
いきなり取材の本命が目の前に現れて、目が丸くなる
「最初に言います。この事件に関われば最悪死が待ってます。それでもこの事件を、真実を追いますか?。その覚悟がないのなら今すぐに立ち去って、この事件のことは諦め…いえ、忘れてください」
藍は彼女を真っ直ぐ見て
藍「大げさかもしれませんが、私はこの取材に全てをかけてます」
「そうですか、これも運命なのかもしれませんね」
と言うと女性は立ち上がる
「この事件は最早私ではどうにもなりません。だから私の師匠に会って頂きたいと思います」
藍「えっ?」
突然で驚いたが、藍は急いで荷物をまとめると会計を済ませ彼女を追った
つづく