本多奈穂美(高校2年)は学校から帰って来てスマホを触り始める
奈穂美「やっぱりバイトしょうかな~」
帰りに友達から誘われたが、お小遣いがピンチになってしまったので断った
奈穂美「良いのないな~」
ため息を吐く
奈穂美「う~ん」
悩んでいると突然画面がフリーズする。何をしても動かない。電源も切ることも出来なかった
奈穂美「マジで勘弁してぇ」
奈穂美が頭を抱えていると
ピッ
一瞬ではあるが着信が入った
奈穂美「えっ?」
着信はアリになっていたが、チェックすると着信の記録はなくなっていた
奈穂美「マジで?これダメになった?」
スマホを見る度にため息が出た
親に相談したが
母「今はちゃんと動いてるんでしょ?」
奈穂美「ん…ま、まぁ」
母「だったらそれ使いなさい。完全に動かなくなったら買ってあげるから」
肩を落とし部屋に戻り、ベッドに大の字になる
奈穂美「あぁ~あ、やっぱりダメか…」
そしてバイトをやろうという気持ちが固まっていった
面接を何件か受けたが全滅だった。奈穂美は唯一バイトをしている友達に聞くことにした
奈穂美「なんかいいバイトない?」
栗原凛(くりはらりん)「ならさ、うち来ない?この前1人辞めちゃってさ、めっちゃ大変になっちゃって…」
ピッ
またあの一瞬の着信が入った。すると凛との電話が切れた
奈穂美「なん…」
奈穂美の言葉が止まる
「あぁ…」
奈穂美はスマホを投げた
電話は切れているのに女性とも男性とも言えない声が聞こえた
つづく