向井忠彦はわざと
忠彦「久しぶりにゆっくり帰るか」
と言ってチラッと挑戦状の男を見る。男は忠彦より早く退社して行く
忠彦「このくだらないことに終止符をうってやるからな」
と呟いてから退社した
会社を出てまずはコンビニに寄る。そこでわざわざ立ち読みをして外を伺う
忠彦「よし、いるいる」
男が居ることが確認すると何だかワクワクしてきた。コンビニで缶コーヒーを買う。缶コーヒーは飲まずバッグの中へ
駅の着き改札を抜ける。そこで不思議な感覚にとらわれる。振り返ったわけではないのに、男がついて来ているのがわかる(見える)。忠彦は自分が知らない間に、いつの間にかレベルアップしていた(のちにわかった)
階段を下りてすぐのところで電車を待つ。男は少し離れた場所に居る
忠彦「あれで隠れる気あるのかね」
と、堂々と電車を待つ男を見て言う
電車はほぼ待たずにホームに入って来る。忠彦はこの電車を見送ろうかと思ったが、男が電車に乗ったので仕方なく乗った
電車はガラガラだった。しかも女性は1人も乗っていない。忠彦はとりあえず座ると
忠彦「これでどうすんだ?」
とため息を漏らした
第5話
人の域を超えて
につづく