わたしたちはレッカー車を追跡した。レッカー車はどんどん郊外へ向かって行く。やがて八王子の駅前につけ、そこで2人の男が身代金を積んだ車に乗り込み、レッカー車と別れる
優太「どーする?」
車が2台あれば分かれて追えるが、正式に捜査をしてるわけないのでこの1台しかない
わたし「身代金を積んだ方を、レッカーは無視で」
優太「OK」
車は中央自動車道に入り山梨県大月で降りる。なおも山を目指し走って行く
美都穂「いったいどこまで行くんですかね?」
わたし「わからないけど…」
美都穂「けど?」
わたし「もうすぐのような予感がする」
と言った矢先、車が脇道に入る。そこは道に草が生えてもはや道とは思えないところである
優太「どーする?」
どーせこの先抜けられるような道もないし
わたし「少し経ってから行きましょう」
2人が頷く
30分後わたしたちは歩いて車の入っていった道を行く。すぐに廃工場が見え、あの車とバスが止まっている。わたしたちはバスに近づき、バスに入る。中には運転手が縛られていた。優太が運転手を縛っているロープを手解き、わたしは先生らしき女性に話しかける
わたし「大丈夫ですか?」
女性は頷く
わたし「こちらに全員いますか?」
女性は頷く
わたしは優太に
わたし「このバスをお願い」
優太「お前たちは?」
わたし「このままにしておけないでしょ」
優太君頷き
優太「無理はするなよ」
わたしは笑顔で答えバスを降りた
バスが走り去るのを待って、車に近づく。もう身代金はなかった。そのとき
隊長「やれやれ、完璧だと思ったのだが」
男が建物から出た。わたしはその男に見覚えがあった。その男はSATの隊長。冬弥の直属の上司で1度あったことがあった
刑事あ~やん・崩壊の序曲―黒幕ー終わり
刑事あ~やん・崩壊の序曲―死闘ーに続く