刑事あ~やん・崩壊の序曲―真のねらい― | あ~やんのどりーむぱーてぃー

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わたしの見た夢を皆さんに紹介しています。どうぞ暇潰しに見てやってください(笑)

わたし「今日はごめんね」

惣一「いいよ。それにやっぱり男である僕が払うのが当たり前だからね」

この言葉あのバカ優太に聞かせてあげたい

わたし「今どこにいるの?」

惣一「吉祥寺にいる」

わたし「吉祥寺かぁ~」

そのとき、チラッと幼稚園が目に入る。もう夜9時になるのに煌々と明かりがついている

惣一「どーしたの?」

わたしが気にしたのがわかったみたい。こういうちょっと気になることがあるとそちらに気がいってしまう、これって職業病かな

わたし「うん、あそこ」

わたしが幼稚園を指さす

惣一「変だね。それに中にいるの大人だけみたいだし、話してる様子もない」

わたしは変だとしか感じなかったが惣一の観察眼にはおそれいる。わたしより刑事に向いている気がする。あ、わたし今刑事じゃなかったっけ…

惣一「警察手帳ある?」

わたし「うん」

惣一「それじゃ近づいてみるかな」

なんて大胆な。惣一は幼稚園の敷地に入る。建物に近づく、中は誰も口を開かずうつむいている

わたし「なにこれ?」

幼稚園には似つかわしくない光景だった

惣一「これはなにかあるね」

そのとき惣一の携帯が鳴る。その音で中の視線が一斉にこちらに向く

惣一「すみません、はい、はい、もう少ししたら帰ります」

そうだ、惣一は出てきたばかりで保護観察中だった

惣一が電話をしている最中、部屋の中から年輩の女性がこちらに来る

女性「あの、なにか?」

わたし「えっと…」

突然で頭がまわらない

惣一「私たち警察ですが、なにかあったのではないかと思いまして」

わたしはあわてて警察手帳を出す。年輩の女性は少し困った顔をしている

惣一「私たちは今非番でして」

中がわたしたちを見てざわめく。それで明らかになにかがあったのは確実だと確信する

惣一「なにかお困りだったらお話しを伺いますが」

もう1人女性が来て、年輩の女性と話を始める

わたし「大丈夫なの?」

惣一「なんとかなるでしょ」

わたし「そうじゃなくて、帰らなくて。保護観察中でしょ?」

惣一「まあ、そうなんだけど」

わたし「こっちは大丈夫。美都穂呼ぶし」

惣一「えっと、なおさら心配なんだけど」

わたし「わかった、もう1人呼ぶ」

惣一「わかった、それじゃ僕は帰るけどなにかあったら連絡して」

わたし「わかった」

ん?なんでわたしこんなに心配されなきゃなんないだ?

わたしは美都穂と優太に電話してすぐ来てくれるように言った。それを見て惣一は帰っていった

年輩の女性「あのう」

わたし「彼は呼び出しがありまして」

年輩の女性「そうですか」

頼りなさそうに言う。なんかわたしだけじゃ心配ですか?

わたし「大丈夫です、応援呼びましたから」

年輩の女性「あの、あまり公にして欲しくないんですが」

わたし「それなら大丈夫です。わたしとこれから来る2人だけで」

年輩の女性はホッとした様子で職員室に案内してくれた。女性はこの幼稚園の園長で川越加奈子(かわごえかなこ)と名乗った

わたし「それで、どーなさったんですか?」

川越「実は、園児たちを乗せたバスが誘拐されまして…」

誘拐⁉

川越「身代金の要求が」

わたし「どのくらいですか?」

川越「1人5億です」

わたし「ご5億ですか?」

川越「はい」

わたし「ちょっと高すぎません?」

川越「実はうちの幼稚園、会社の社長や議員さんのお子さんを多く預かっておりまして」

それでそんなに高額なのか?

わたし「警察には?」

川越「言ったら殺すと」

まあ、そうだろうなあ。それにあの事件で今忙しいし


わたし「わかりました。これは内密に少数でやらしていただきます」

わたしはわたしのアドレスを書いた紙を園長に渡す

わたし「部外者のわたしが長居するとあれなので退出させていただきます。なにか動きがありましたら、電話してください」

川越「わかりました」

わたしは幼稚園をあとにした