今年に入ってから、とんでもない嘘っぱちの情報を書き込んでいる人がいる様です。「空気清浄機に入れる活性炭を、一度水洗いしてから使用すると、粉が出ない」とか!「何度でも使用できる!」とか、「活性炭が長持ちする!」とか、言う話です。が、それは全くのデマ話です。

活性炭からは粉は出なくなりますが、空気中の化学物質の吸着は全くできなくなります。

 

活性炭の性質を知らない人が、書いている著しく誤りの内容ですので、正しい情報を入れてください。

活性炭を使用して、空気中の化学物質やガス状物質、ニオイ物質を除去しようとする場合、一度水に漬けたものを、いくら直射日光で真夏に乾燥させても、吸着力は元には戻りません。

 

カセットコンロでステンレスの鍋で、何時間も乾煎りをするのであれば、水分が飛び、何とか半分ぐらいは復活はしますが、しかし、それでも100%元には戻りません。

 

「活性炭が空気中の物質

の水分を多く吸い込んだ場合、吸着力が低下しますのでできるだけ、夏場はエアコンを併用してください」と、当社からCS用の空気清浄機を送った方には、そのような注意事項を送っていると思いますが、それにはとても重要な理由があります。

活性炭は湿度、水分を吸ってしまいますと、肝心のニオイ物質や化学物質を殆ど吸わなくなり、そのまま飽和状態となって、お終いになります。まして水で洗えば、それで完全にお終いです。

 

水中で、有害物質を吸着するメカニズムと、空気中で吸着するメカニズムが全く違うようで、活性炭を研究している人でさえも、その原理の解明には至っていないのです。

ただ言えることは、空気中の化学物質と水中の化学物質の吸着除去できるという事実のみです。

 

そのため水処理に使用するのであれば、いくら洗っていただいてもOKです。また、熱湯で炊いて使用すれば、何度でも?ある程度は使用できるようです(ですが、それも怪しい話です。そのようなことをうたっているアメリカ製の浄水器がありますが、CSの患者さんの場合、いくら60度のお湯を逆流させても、メーカーが言うほど長期ではフィルターが使えない!と言う話を聞いたことがあります。健常者の感覚とCSの人の感度は違いますので、しかたのない話です)。

 

しかし、空気中での化学物質除去は、水分は対敵です。もし、活性炭を再生するのであれば、何時間もかけて、乾煎りしてください。

炭(活性炭)を完全乾燥させて、吸着力の再生を図ることはできないことはないですが、手間が膨大ということと、吸い込んだ化学物質を吸い込んでしまうリスクがあります(再生活性炭というものがあるようです)。

今までに2~3人の方が、自宅でカセットコンロで挑戦しましたが、1度で十分と申していました。私もやってみたことがありますが、出てくる異臭を吸わないようにかき混ぜて、コーヒー豆の焙煎のようにかき混ぜていないとダメなので大変でした。

もし間違った情報を目にしましたら、ご忠告して上げてください。    パハロカンパーナCS住宅研究所