『週刊金曜日』も『世界』も

4年前までは毎週毎月読んでいたが、あまり読まなくなった。理由は単純で簡単、面白くなくなったからだ。でも、今号は皆がワイワイ言うので、京橋の紀伊國屋まで急いで行って、買って、読んだ嗚呼、愚痴らんとこと思ったけど、やっぱり愚痴るわ。アンタら、今のこの時代、この状況下で、この内容、この筆力、この程度でエエの?ホンマに、エエん??

 70年代初頭『同和対策事業特別措置法』施行以降の部落「解放」運動は、社会党的利益誘導そのものであった。その限りにおいて、特に関西では同党に対する支持率は高騰した。そして、時限立法期限切れ後に「解放」運動の求心力は地に落ち、加えてハンナン事件や小西騒動など「同和利権」構造が権力の槍玉に挙げられ、同時に民営化と新自由主義の波が庶民の心を侵食して、維新の台頭を歓迎した。社会党は、中曽根の「戦後政治の総決算」路線に屈服して国労の解体を阻止できず、馘首された1,047人の雇用すら守れないまま分裂に至る。こうして55年体制が崩壊する中、大阪の解同旧主流であった上田卓三派の谷畑孝(元府連青年部長)、今井豊(元府連貝塚支部長)、山本隆俊(元「水平線」バンドリーダー)等は、橋下維新に合流して今に至る。つまり『大阪維新の会』会とは、部落解放運動の裏切り者とチンピラヤクザ・松井某らの野合MOBファシスト・レイススト集団なのである。こんな自明の事実すら踏まえない『世界』3月号の維新「批判」特集に、如何程の説得力と批判精神、つまり言論的価値ありや???

 『金曜日』の「韓流」にいたっては、オタク同志が「うち向け」の言葉できゃっきゃ言ってるだけに過ぎない。「そと」の人間は、さっぱり判らんはず。嗚呼