マルシンのセンターファイヤー発火方式のモデルガンのブローニングハイパワー・コマーシャル・ビジランティHW。全長195mm、重量520g、装弾数13発。さて、銃器設計の天才のジョン・ブローニングの名をとったこの銃は、現代オートマチックの基礎を築き上げたものだ。9mm×1913連発の豊富な装弾数、そしてシングルアクションの単純で堅牢なメカニズムは信頼性が高かった。ハイパワーに採用され、現在のほとんどの大型自動拳銃にも模倣されているメカニズムには、弾丸をマガジンで複列にするダブル・カラム・マガジン、リンクを持たないブロック式のティルト・ダウン・バレル・ロッキング(現在でもブローニング・タイプと呼ばれる)などがある。また、ハイパワーを設計する以前のブローニングが設計した銃と比較しても、部品点数が少なくきわめてシンプルで合理的に設計されている。ブローニングの設計に共通する美点は銃の薄さで、同カートリッジを使う銃と比較しても非常に薄型でスリムなことがグリップの握りやすさにつながっている。グリップ内複列弾倉を初めて採用したこのハイパワーもグリップの上がかなり細くされており、ポリマーフレームを使用した最新の複列弾倉の現代銃と比較してもトップクラスの握りやすさを実現している。セィフティはフル・コッキングで掛けられるサムピース型。上にあげてセーフティON、押し下げてセーフティOFFとなりコルト・ガバメントと同様。また、ハンマーも同様にハーフコックを持つ。また、トリガー構造がマガジンセィフティを兼ねるようになっており、マガジンを抜いているときであれば、チャンバーにカートリッジが入った状態でトリガーを引いても撃発しない構造となっている。販売価格13800円。