尺八教室(月に寄せる日本の歌) | まさや爺さんの贈り物

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 これは篠笛の袋

里山と棚田の草刈りをするようになり、尺八教室の日にはバタバタです。草刈り作業の後家に帰り、風呂に入り、夕食を食べて薬など飲んで、教室に向かいました。いつもバタバタするので、草刈りのお手伝いの時間を少なくする予定でしたが、仲間が減ったので、また忙しくなりそうです。


 しかし最近は、公園のオープンに向けて工事予定がたくさんあってなかなか大変のようです。いつものようにドタバタでやっと教室に間に合いました。もうすでにチャランゴ教室の仲間は、練習をしていました。昨年から始めた人も見違えるような上達を見せています。


 尺八教室は、一人なのですその点楽です。先生は「どうですか?」と心配されていますがその答えが自分でも情けないのですが「さっぱりダメです。」すると先生はにこにこ笑いながら今日はこれを練習しましょう。と楽譜をくれました。曲名が「月に寄せる日本のうた」野村祐子さん編作曲です。


 題名は日本のうたですが、楽譜を見ると縦に二列書かれてあり、日本のうたとは思われない音符が書かれてありました。すると先生は、「荒城の月」「朧月夜」「「うさぎ」「十五夜お月さん」「宵待ち草」「月の砂漠」そして最後は、「炭坑節」と7曲の日本の唱歌が含まれているそうです。


 尺八といえば虚無僧を思い出します。虚無僧といえば編み笠で顔が隠れるために、よく時代劇では、幕府の隠密が虚無僧に成りすまして藩の情勢をスパイしていたことを思い出します。また従妹が何か悪いことをすると、「虚無僧が来るぞ」と言われ泣き出したという話を聞きました。


 何かわけのわからない仮面をかぶった人で子供には怖いのかもしれません。この虚無僧は、唐の時代臨済宗の一派で日本の禅宗の普化宗(ふけしゅう)が総本山で、京都の東福寺の近くにある明暗寺(みょうあんじ)が普化正宗総本山であった。


 虚無僧寺と言われており、秋には「尺八本曲献奏大会」が開かれるそうです。それで子供のころよく見た虚無僧の前に「明暗」と書かれた托鉢の箱をまえに下げていました。これは、私は、決して怪しいものではありません。禅僧で明暗寺のものですという意味で下げていたそうです。


 学生時代京都の七条下るで浪人をしていましたので、おそらく近くを通っていると思われます。尺八が宗教的な意味合いを持ってきた時代もあったようです。そういえば楽器や歌が宗教的に使われています。教会のパイプオルガンや賛美歌、ゴスペルソングなどもあるようです。


 でもそれから尺八は三曲合奏(胡弓・箏・三味線)に尺八も加わり、本曲がその楽器だけの独奏曲ですが、それはあまり少なく、ほとんどが今の三曲合奏(箏・三味線・尺八)のアンサンブルだそうです。さて今日のレッスンでは、音符の「四」が出てきました。


 初めて見る音符ですが、第四孔だけを抑えて、裏孔も解放するようです。プリントを見ると音の高さは、ツメの音と同律だそうです。よく先生がこれは、この音と同じですと言われるので、「へぇー」と感心していましたが、プリントにちゃんと書かれていました。


 自分の不注意で楽器を修理することになったので、尺八の袋を注文しましたが、送られてきたのは、篠笛の袋でした。これからは、親せきから引き継いだ尺八や三味線などをちゃんと演奏できるように再生するためにちょっとお金も貯めようと思います。