読書感想(林住期) | まさや爺さんの贈り物

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たまにふらりと古書店によると、あまりの安さに衝動買いをする。100円の本が半額。別にどうしてもというわけではないが、自分の知らないことが書いてあると買ってしまう。それが五木寛之さんの「林住期(りんじゅうき)」であった。まだ読み残しの本が沢山あるのに、買ってしまう。


 貧乏性だろうか1400円の本が50円で手に入るだけで、買ってしまった。ところがこれが、意外と読みやすい。というのは、字が大きく行間もちょっと広いからである。最近ちょっと本を読むとき、まゆを狭める。見えにくいのである。医者に言わせると緑内障と白内障である。


 眼圧が少なくすると病気の進度を遅くするといいながら、自分の場合は、眼圧が低くても緑内障だそうだ。なにか訳のわかったようなわからないような感じである。確かに加齢からか本が読みにくくなった。そのため文庫本より、単行本の方が読みやすく、なぜ文庫本が高いのかわからない。


 紙の量やインク代から見ても、大きい単行本の方が高いはずである。やはり読みやすい本なら早く読める本を購入する選択基準が、読みやすいかどうかを重視することになってきた。さてほんの内容は、古代インドでは、人生100年を4分割すると「学生期(がくしょうき)0歳~25歳心身を鍛え学習し、体験を積む時期。「家住期(かじゅうき)社会人・就職・結婚・家庭・子育ての時期。そして「林住期(りんじゅうき)二つの準備段階をへて、生きがいを求め、好きなことをする。


 自分のことをする。まさに人生の黄金期であるという。「遊行期(ゆうぎょうき)のことは、余りかかれていない。ただ林住期を過ぎても調子のいい人は、あと十年伸ばしても良いと書かれてある。林住期の今までの続きをやっても、まったく違うことをやっても好きなことをすればいいそうだ。


 気になったことが書かれてある。自分は、どちらかというと大工になりたかったので、運動が好きで、動くことが好きである。体の捌き方では、自信がある。個人的には、肉体労働のほうが、体にあっている。本には、こう書いてあった。


 作家の色川さんが「単純に人のためになる仕事がしたかった。」と言われたそうで、自分も単純な力仕事、ということで、家庭菜園を選び、山のお手伝いをするようになったが、これがどっこいサラリーマンのような単純な専門的なものでもなく、総合的な作業であるとわかった。


 でも体を使って作業するというすべて自分の行動の結果であることが解った。そしてお金がなくても、乞食坊主のように生きる(作務の修行)決意、捨てる生き方をする生き方もあるそうです。でも最後は、一人になるので、阿弥陀様と二人連れ、人間最後は、孤独なのである。


 そして退屈なときこそ貴重な時間であり、贅沢な時間であり、日長一日、日向で雲を眺めながら鼻毛を抜くのもいいものであるらしい。林住期は、再出発ではなく、リビルド・リフレッシュそしてジャンプの時期で、健康では、腹八分目も多すぎ、腹半分とし他方が言いようである。


 学ぶことは、世のため人のためではなく、自分の楽しみとして、お金を稼ぐのでなく使う側に回ったほうがよさそうである。朝鮮半島が大陸の一部でヨーロッパと繋がっていることを実感するのもいい。とかかれてあった。