読書と歯医者(陳舜臣) | まさや爺さんの贈り物

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 古書店で安く本が帰るようになって、読んでみると、如何に自分が知らなかった次から次へと読みたい本が、出てきてそれも100円ぐらいで買えるので、つい手を出してしまいます。そんな古書店に行くと必ず本があるか確認する著者があります。


 それは白川静さんや陳舜臣さんなどです。女性の著者だと呉善花と星野博美、柳澤桂子、中村桂子さんなどです。その中で神戸出身の陳舜臣さんが亡くなりました。白川静さんの本を読むようになると、中国のことも知りたくなり、先輩が陳舜臣さんの「中国の歴史」が面白いというので、古書店とネットで買いました。


 実家の家の前にある古書店のおじいさんと知り合いになり、その古書店で見つけたのが、陳舜臣さんの空海求法伝「曼陀羅の人」上下でした。読み出したのですが、すぐ他の本が読みたくなって、上下巻読みきるのに、年を越してしまいました。そんなこともあり、古書店に本があると必ず陳舜臣の棚を覗いていました。


 まだ読んでない本が沢山あります。今日の歯医者には、その中の「日本人と中国人」を持って出かけました。 曇り空なのであまりどこに行こうかと思わなくただ、電車に乗って、歯医者まで通いました。さて歯医者に行くには、阪神三宮駅で乗り換えます。自分が福井から大阪や神戸に来たときにびっくりしました。


 というのは、こんな大きな駅を見たのがそれも国鉄(JR)以外で初めてだったからです。福井では、最寄の駅は、えちぜん電鉄三国芦原線の西別院という駅です。もちろん単線で、2~3両の電車で、大きな輪ッカを通過するときに車掌さんが掴んで通り過ぎます。


 この阪神三宮駅は、今まで東口だけでしたが、西口も出来て駅が改築されましたが、できたのは1,905年でした。今から110年前です。それが改築され、なかなかおしゃれな駅に代わりました。いつもの直通特急に乗って、次の駅で降ります。時間調整のためコーヒーショップによると、みんなパソコンやモバイルを見ながら学生さんのような感じで、話し合っています。


 自分は文庫本を取り出し、見ているとやはり 電子ブックも欲しくなってきます。明るい場所でないとなかなか本が読みつらくなってきています。最近ボケてきたのか同じ本を2冊かうことがあります。まさにこの陳舜臣さんの本が2冊も買っていました。


 100円以上するものは、確認するのですが、何年か前に買って、前書きは、読んでもすぐ忘れてしまい買う場合があるからです。ちょっと意見が違う部分がありますが、中国を知るには、なかなか面白い本です。この本を買うとき裏表紙を読んで、顔を洗うとき、日本人は、タオルを動かすが、中国人は、顔を動かすと書いてあったので、「ほんまかいな」と思い、顔を洗って見たことを思い出します。


 歯医者で神経を抜いて、帰りましたが、色々観光するより、本を読見ながら、家に帰りました。「日本人と中国人」には、民族的にも関係の深い日本と「満州」のことが載っていました。満州族は、秀吉が攻めた明国を滅ぼして、漢民族の中原を支配して、清国を作りました。


 そのときの満州族は数十万と言われ、日本の人口が2千万ぐらいだそうです。そして満州民族はみんな中原に行き、ベン髪で頭をそって、後ろに三つ網のように垂らしていたそうです。日本の侍の月代(さかやき)と同じらしいのだそうです。また満州族は、定着しない遊牧騎馬民族だったので、旗をどこに所属しているかの目印にしたそうで、それも日本の旗本に繋がるそうです。


 言葉はウラル・アルタイ語そして最近のミトコンドリアにあるDNA鑑定でも、シベリアからマンモスを追ってきた遊牧騎馬民族説があり、その後農耕民族の弥生時代に、多くのアジア南部の人とかが朝鮮半島を通って来たようです。なるほどと感心して、家に帰り、星野博美の「謝々チャイニーズ」を開きました。


 湄洲島(めいちょうだお)を訪れたところです。その中で「老李のため息」のところでは、官僚と一般市民の格差や台湾との関係、国からの脱出の蛇頭の話などがかかれてありました。8年前の話なので、若干時代のずれはありますが、よく中国人が福建省からきていたようです。それも。最近買った世界地図をみながら、中国旅行記を読んでいると、台湾海峡あたりの8年前の生活が覗けて、なかなか楽しいことが分かりました。