雲の楽しみ方(代償行動・読書・古本) | まさや爺さんの贈り物

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このブログは、家庭菜園とフォルクローレを趣味にして、つれづれなるままに、書いたボケ防止の練習ブログです。


 雲の楽しみ方

 おもちゃのプラネタリウム

 天井に映し出された星空

子供の頃、影響を受けた本に、動物の本があります。シートンの「狼王ロボ」、ジャックロンドンの「野性の叫び」「白い牙」そして日本の新田次郎の「アラスカ物語」アラスカのモーゼと言われたフランク安田の物語、そして本田勝一の「カナダ・エスキモー」である。


 そして古本で星野道夫の本、植村直己の本など購入して読んでいる。ここには、二つ共通していることがある。一つは狼で犬が飼いたくてしょうがないとき、二つは、北極の雪原地方での犬ぞりが関連している。子供の頃、犬を拾ってきては、おやじに叱られ、また捨てたことを、何回も繰り返した。


 夢が叶ったのは、大学受験を控えた高校時代。それまで、犬によく似た狼に惹かれ本を読んだ。これらの本は、なぜか当時は、一気に読めた。これは学生時代に習った心理学のフロイトの代償行動であると思われます。人は、欲求不満を代償行動で満足しているそうだ。


 それは無意識のうちに行われるらしい。だからその代償行動の先をどこに持っていくかで、そのひとの個性が出てくるようだ。大人になっても夢がある。アラスカのフェアバンクスに行ってオーロラを見るのが、夢です。でもなかなか実現しそうにありません。


 そこで本を読んだりするわけですが、オーロラも二度と同じものは、見れないものですが、雲も一刻一刻変化して、同じ物はありません。特に朝と夕方の雲の動きは早いように思われます。ですからオーロラの代わりに、雲を見ることにしました。


 家庭菜園や山のお手伝いをしていると、絶えず空を見上げる機会が増えました。特に夜明けの頃は、色まで変化して、オーロラと言えそうなものまで、出現します。東急ハンズで「雲の楽しみ方」という本を見つけました。かなり分厚い本です。


 帯には、英国でベストセラーと書かれてあるのがとても気になりました。英国はこんな本でもベストセラーになるのかと不思議に思いましたが、何かイギリスというとあのどんよりとした雲の多いところで、ジャック・ロンドンの国だと思い出しました。


 高額なので、ネットで半値で買いました。さらに以前早く目が覚めて、ラジオを聴いていると、宗次郎のオカリナ演奏をやってました。真っ暗な部屋で、安楽椅子に座って聴いていると、何かプラネタリウムが思い出され、これは寝るときにいい曲だと思いました。


 そしてちいさな願いとして、星空を見ながら、宗次郎の曲を聴くことを実現可能な目標として、プラネタリウムとオカリナが頭の中にインプットされ、今は、プラスチックのオカリナと、宗次郎曲を取り込んだCDを手に入れましたが、星空の下で宗次郎のオカリナを聞くのが夢となってますから、プラネタリウムのおもちゃを買うことにしました。


 星空が動くものもありましたが、その音が大きいとコメントに書かれてあったので、安いものにしました。部屋でやってみましたが、瞬きしないので、本当の夜空の星には遠いものでしたが、15分で自動的に消えるのが気に入りました。


 子供の頃は、満天の星を見ましたが、今は、街が赤く染まっている上に見える星たちは、点々と点在しているに過ぎません。その昔の星の多さにびっくりしましたが、キャンプに行くとよく子供たちが、めちゃ多いといいますがそのとおり、天の川を知らない人がいるのではないかと思います。


 さてフェアバンクスで、満天の星の下で、オーロラを見る夢は、家で天井に映し出されたプラネタリウムとオカリナ奏者の宗次郎のCDを聞きながら、眠り。夜明けと夕焼けの雲の色の変化をオーロラに見立てて過ごすことになりそうです。


 久しぶりに星野博美の「転がる香港に苔は生えない」という本を読む。香港と東京の比較がのっている。香港では、安かろう悪かろうは当然であり、安いボールペンは、すぐ書けなくなるし、鉛筆は、HBもBも2Bもみんな同じだそうだ。その中で生活して、プチ贅沢をしようとすると東京では、出来るが香港では出来ないそうだ。


 物価は安いが、それなりで、中間層がなく、代償行動が取りにくいところだそうだ。ちょうど香港返還前の時期なので、自分が行った時と同じ時期で、読んでいると当時の香港が蘇って来た。また今の若者は、代償行動をスマホですべて済ましているようなので、心配せざるを得ない。