強い台風が近づいています。
こういう時、思い出すことが、あります。
8年前の夏、土砂災害にあいました。
その頃は山の裾野に広がる地域に住んでいて、私の家は裏山のすぐそばでした。
災害の予備知識がなく買ってしまった家で、住んで5年後くらいに、こんなに山に近い場所は土砂崩れの危険があるのでは?と気になり、早く引越したいと思っていました。
その日は夜中にいきなり豪雨から始まりました。
今まで経験した事の無い程の雨の量。
屋根が壊れるのではと思うほどの、大音量の雨音。外が明るくなるほどの稲光と落雷。
避難はとても無理でしたし、外に出ていたら流されていたと思います。
その雨と雷は、絶えることなく朝まで続きました。
どうすることもできず、
一晩中神棚の前で、どこにも災害がないことを祈っていたのを思い出します。
その地域の皆さんも同じ気持ちで過ごされたと思います。
朝が来て、雨も止み、恐る恐る外に出ると、周囲の道路は、土砂と流木で埋まり、一変していました。
我が家は庭に土砂が流れ混んだ程度で済みましたが、隣家は土砂が1階を貫通していました。
隣の団地は壊滅的な被害で、残念ながら、かなりの人数の方々が亡くなっていました。
土砂は山のそばの家と言うよりも、大きな谷に沿って流れるのだということを学びました。
土砂は、山から遠く離れた平地にまで到達し、どうしてここまで来たのかと思うような、家くらいの大きな岩が、家を押し潰しているのを見ました。
それまでは災害のない、静かな住宅街だったのですが。
今は線状降水帯の予報も出ます。
ハザードマップも、より詳しくなりました。
危険を感じた方には、早めに避難して、命を守っていただきたいと切に願います。