このままもっと《番外編》後輩のつとめ 後編 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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相葉雅紀をこよなく愛する櫻葉erです。
櫻葉や嵐さんたちの事をおもしろ楽しく書いてます。
たまににのあい、大宮あり。
基本的にはソフトな萌キュンイチャコラですが、最近たまーに激しめなものも書き始めてしまいましたので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。



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。。。。。


「…アレっ?雅紀っ?」

「え?」


振り向くと、櫻井さんが走ってくるところで。


「翔ちゃん!」


彼もそれを見て嬉しそうに声を上げる。


「雅紀。こんなとこでどうしたんだ?」


少しだけ息を切らしながら櫻井さんがその彼に問いかける。


「翔ちゃん、コレ、忘れて行ったでしょ?」


彼が手にした封筒を櫻井さんの目の前に差し出す。


「え?……あー、コレ!昼からの会議に必要なヤツ!」

「間に合った?」

「じゅーぶん間に合った!!
ありがとな、雅紀!」

「ううん、どういたしまして。
お役に立てて良かったぁ」


ホッとした顔をする彼に、櫻井さんは気のせいか顔の表情が緩んできているような気がしないでもないけど。


「連絡もしないで来ちゃってゴメンね?
でも、少しでも早く翔ちゃんのところに持って行ってあげたかったから」

「雅紀。マジでありがとう。
コレなかったら会議、マジでヤバかったわ」

「ううん、じゃあオレ、もう行くね?」

「……ええっ?もう帰んの?」

「ゴメンね?おおちゃんがお店手伝って欲しいんだって」

「またぁ?智くん、雅紀のことこき使いすぎなんだよ!」

「そんな事言わないの。
オレも家にずっといてるのヤダし、パン作るお手伝いするの楽しいよ?」

「んー……でも、あんまり長居すんなよ?
つーかなんだよ、おおちゃんて……」

「くふふ。おおちゃんがそう呼んでって!
オレともっと仲良くなりたいからって!」

「もうそれ以上仲良くならなくていいです!」

「もぉ、翔ちゃんてば……
あ、いっけない!早く行かないと!
じゃあ翔ちゃん、またね?」

「んー……わかった……
あ!気をつけて帰れよ?車に引かれんなよ?迷子になんなよ?」

「もぉ!オレ、子供じゃないから!」


少し頬をふくらませた彼がそう言って櫻井さんに手を振って、それから俺を見た。


「あの、ありがとうございました。
助かりました」


そう言ってピョコンと頭を下げた。


「あ、ああ、イヤ、俺、なんもしてねーし……」

「それでもすっごく心強かったです!」

「あ、そ、そう?」


雅紀と呼ばれてた彼は俺にも満面の笑顔で礼を言って、それからまた櫻井さんに手を振って帰って行った。



「上田。ありがとな。
雅紀を助けてくれたみたいで」


しばらく彼に手を振っていた櫻井さんが振り向いて俺に礼を言ってくれた。


「イヤっ、ホントになんもしてないですから!」

「いやー、でもマジ助かったわ!
これなかったらヤバかったもんなー」


櫻井さんが書類を掲げて息を吐く。


「でも珍しいですね。櫻井さんが忘れ物するなんて」

「いやぁ、今日寝坊しちまってさー。
朝からバッタバタで……」

「さっきの、雅紀さん?一緒に住んでんなら起こしてくんなかったんですか?」

「イヤ、雅紀が寝坊したんだよ。
昨夜あんまり寝かせてやれなかったからなー……」



寝かせてやれなかった?

なんでだろ?

夜通し酒飲んでたとか?

ゲームででも遊んでたとか?


どっちにしても兄弟で仲のいいことで。



「へー、仲いいんですね、」


兄弟で、って言いかけてふと櫻井さんの、書類を持つ手に目がいった。

最近つけてる指輪。

そのデザインが……



「あぁーーーー!!!」


俺がいきなり大きな声を出したから目の前の櫻井さんがあからさまに驚いた。


「うわっ!…なんだよ、急に大声出して!」

「そっ、その指輪……」


思わず口に出してしまったけど…言ってよかったのかな?

でも、ずっと気になってたし、もうここまで口にした以上後には引けねー。


「ん?コレか?」

「あ、はい……その指輪……雅紀、さんと……」

「ああ、お揃いだよ?結婚指輪ってヤツ」

「………………はぁぁぁ!?」


お揃いだけでもビックリなのに、結婚指輪って……


「え、でも、雅紀さんて弟さんじゃ……」

「ちげーよ。俺の妻だよ、雅紀は」

「………………はっ!?」


いきなりの櫻井さんからのカミングアウトに俺はそれ以上言葉が出ない。

イヤ、カミングアウトにもほどがあるだろう!!

櫻井さんが結婚してたのにも驚きだけど、その相手がまさかの男だとは!

まぁ、でも、ぶっちゃけあの人なら……


……っ、じゃあ、もうついでだ!



「あの、じゃあ……その、ネクタイ……」


俺は恐る恐る櫻井さんのネクタイを指さした。



「あ、これかぁ?」


とたんに櫻井さんの表情が変わった。



…アレ?俺、今、櫻井さんと話してたよな?

それなら……この目の前にいる人は誰だ?


櫻井さんに似てるけど、ものすごい顔の表情が崩れてて、眉なんかこれでもかってほど垂れ下がってるし、口もだらしなく緩んでるし……。



「このネクタイさぁ~、雅紀が俺のためにってわざわざ選んで買ってきてくれたんだよなぁ~」


……櫻井さん、顔が溶けてきてる?


「は、はぁ…そうですか……」

「雅紀ったらカワイイよなぁ~。俺の喜ぶ顔が見たいからってさぁ~。アイツが一生懸命俺だけ!のためにこれを選んでる姿想像したらそれだけでイケるっつーか……ほんっとにカワイイヤツでさぁ~」


イッ、イケる?

どこに?


「はぁ……」

「毎朝俺のためにていねいにネクタイ結んでくれんだよなぁ~。初めは緊張してて手先がちょっと震えてたんだけどさぁ、それがまたかわいくて。
ネクタイ結ぶから顔が近くて、いつもじーっと見つめてやってたらすっげー照れてやんの。だから結び終わったあといっつも襲っちゃいそうになるんだけど、目ぇウルウルさせて『翔ちゃん、メッ!』とか言っちゃってさぁー!そんなん言われたら余計にガマンなんてできないよなぁ!」


「そ、そう、ですね……」



コレ……いつまで続くんだろう……



「櫻井さん……早くメシ行かないと、昼休み終わっちゃいますけど……」

「え?あー、そっか!悪りぃ悪りぃ!
早く行こーぜ!」


櫻井さんが踵を返して歩き出したので心からホッとしてそのあとを慌ててついていく。


「メシ食いながらゆっくりたっぷり雅紀とのこと教えてやるからなぁ~🎶」

「え…………」


俺は嫌な予感がしたけど、櫻井さんに肩をガッシリ掴まれて半ば引きずるように連れていかれてしまった。


もちろん、メシ食ってる間も櫻井さんのノロケ話はとどまることを知らなくて……


俺はもしかして、これからこうやって毎日のように櫻井さんからのノロケ話を聞かなければいけないのだろうか……


まぁ、櫻井さんめっちゃ嬉しそうだし(顔、相当崩れてるけど)、これも後輩のつとめ……だよな!




…………だよな?





おしまい