どうもぱちんこ特許チャンネルです。

 

 

今日は前回の記事の余談を少し。

 

 

前回の記事はコチラ。

 

 

 

あまり詳細には触れませんでしたが、最後の方で三共がティザー動画を一部修正していたという話をしました。

 

『新基準機対応 第一弾』

 

この文言を削除していたようです。

 

 

つまり、

 

①「新基準機対応」

②「第一弾」

 

このどちらかを問題視したわけです。

 

 

②を問題視するとしたら、例えば「実は第二弾でした」といった理由でしょう。

 

でも「業界初」などの他社を含んだ表現ならまだしも、「(自社内では)第一弾です」と言い張れる内容なのでさすがにそれは考えにくい。

 

 

では①の「新基準機」がダメということ??

 

 

 

 

・・・と、前置きはこの辺にして、今日はタイトルにある通り「緩和と是正」について少しお話したいと思います。

 

 

総量出玉に関する話が出たときから、「書こうかな」「やめとくか」「いやでもこのままでは」「いややっぱりやめとくか」と正直迷っていたのですが、誤解されたままはよくないと思い、やはり書くことにしました。

 

 

結論から言います。

 

 

『緩和』・・・組合から「緩和」をお願いされて、警察庁が認めた事柄。

 

『是正』・・・組合から「是正」の申し出があり、警察庁が認めた事柄、または、警察庁が「是正」を勧告し、組合がそれに従った事柄。

 

私はこう考えています。

 

 

もちろん国語辞典に書いてある意味や、法律関係の用語としての意味を書いたわけではなく、「警察庁から見たごく当たり前の認識」を書きました。

 

 

この「警察庁から見た」という点はとても重要ですので覚えておいて下さい。

 

 

 

 

一旦話題を変えます。

 

 

 

最近はホール関係者や遊技者が情報を得るスピードが速くて驚いています。

 

 

もちろん昔から社内用営業資料をホール関係者に見せる(もしくは渡す)ことは行われていたのでしょうが、最近はそれがそのまま表に出る(TwitterやYouTubeなどでそのまま公開される)ことが当たり前になっています。

 

 

「人の口に戸は立てられぬ」と言うように、さすがにその流れを止めることはできません。

 

ということは、気をつけなければいけないのはメーカーの方。

 

 

社外秘という前提で「わかりやすさ」を重視して使っていた用語も、これからは「正確さ」が求められます。

 

ただ、同じメーカー内の人間であっても「正確な情報」の理解は、その立場や職種によってどうしても差が生じます。

 

 

そしてまさにこの「正確な情報」の理解の差がもたらした結果として、「MY上限の緩和」「内規緩和」「新基準機対応」といった曖昧な表現が登場することになったのです。

 

一連の騒動(?)がどのようにして巻き起こったかを考えるには、まず情報伝達経路を頭に入れる必要があります。

 

 

今回の事例に則して見ていきましょう。

 

 

 

 

 

【事例】総量出玉の計算方法の見直し

 

 

情報伝達経路の上流側から順に見ていきます。

 

 

①組合担当者(技術委員)

 

組合担当者はいわば当事者ですから、以下の「背景、課題、結果」のすべてを把握しています。

 

<背景>

・内規で総量出玉を定めている。

・とは言え、実機のタイプが複数ある(ループタイプ、STタイプ、小当りラッシュタイプなど)ので、当然ながら全く同じ計算方法では正確な総量出玉が計算できない。

 ↓

×:タイプ別に総量出玉を定める。

○:総量出玉はすべて同じで、タイプ別にその「計算方法」を定める。

 

<課題>

※正確な表現をしないとまた別の誤解を招くため、詳細は省きます

 

<結果>

是正したい旨を警察庁に申し出て、

・ループタイプ

・小当りラッシュタイプ

について、

 ↓

×:総量出玉を緩和した。

○:総量出玉はそのままで、実機の性能に即した計算方法に見直す(是正する)ことになった。

 

 

 

②開発者

 

把握する情報については、①の担当者による展開方法、開発者自身の理解力などによって差が生じます。

 

経緯は知らされず(もしくは軽視され)、単に「総量出玉が変更になったよ」とだけ伝えられたメーカーも中にはあったかもしれません。

 

 

 

③営業資料作成者

 

②と③が同一人物であればまだいいですが、もし営業資料の作成を営業本部や販促部が担当している場合、②からの又聞き情報により営業資料が作成されることになります。

 

当然、伝言ゲームは人数が増えるほど正確性が低下するため、最終的に出来上がったもの(営業資料)を②に確認してもらったとしても正確性は1ランク下がります。

 

したがって、「是正に至る経緯」なども知らない人の方が多いかもしれません。

 

 

 

④営業担当者

 

把握する情報は、営業資料に記載された情報+③の人(開発、営業本部、販促部)に質問等をして得た情報ですね。

 

特に最近のパチンコはスペックが複雑化していることもあり、諸々の理解力の差はどうしても生じていると思います。

 

ホール関係者の方に自分が理解できていない事について聞かれたとき、「わかりません」と言うならまだいいですが、適当に答えてしまっている場合があるかもしれません。

 

 

 

⑤ホール関係者

 

把握する情報は、営業資料に記載された情報+④の人に質問等をして得た情報ですね。

 

④で書いた通り、営業担当者によってはもしかしたら不正確な情報が発信されてしまっているかもしれません。

 

もうここまで来ると、「是正に至る経緯」なんて全く関係なくなっています。

 

そして、それがTwitterやYouTube等で発信されることになります。

 

 

 

その結果、「総量出玉の計算方法の見直し」でスタートした情報が、いつの間にか「総量出玉の上限緩和、射幸性爆上がり!」みたいな情報にすり替わってしまいます。

 

 

伝言ゲームおそるべし・・・。

 

 

 

 

そして先月、この点について組合から各メーカーに注意喚起が行われました。

 

 

現在、日工組は三共の筒井社長が理事長をされています。

 

その手前もあってか、まずは社内の販促物等を再チェックし、「新基準機」という何を指すのか曖昧な表現を削除したのかもしれません。(真相は不明ですが)

 

 

 

・・・でも!

 

だからこそ!

 

 

前回の記事にも書きましたが、組合が真摯に取り組んでいる内容については、自らが正確な情報を発信すべきだと思います。

 

 

計算方法まで開示しろと言っているのではなく、経緯も含めて変更結果を公開していれば第三者から「MY上限緩和」なんて発信されずに済んだのに。

 

 

 

 

 

その目的が何であれ、計算方法を見直した結果、総量出玉が以前より上昇しているのであれば「緩和」と見ることもできます。

 

それは間違いありません。

 

 

でも、今回の趣旨は間違いなく「是正」です。

 

・総量出玉を定めるのは規則改正の趣旨から逸脱した遊技機開発が行われないように自律するため

 

・従来からすべてのタイプにおいて総量出玉は守っている=規則改正の趣旨を逸脱したものではない

 

・特定タイプの計算方法が必要以上に厳しいものとなっている=規則改正の趣旨を逸脱したものではないものからさらに一段厳しいものになっている

 

  ↓

 

計算方法の是正の申し出(総量出玉に変更はないため、是正後も引き続き規則改正の趣旨を逸脱したものではない)

 

という考えが根底にあることを忘れてはいけません。

 

 

 

5号機時代、日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機協同組合(日電協)は2007年11月に警察庁に対して21項目の規制緩和を陳情し、演出に関する9項目だけ緩和され、出玉性能に係る項目は一切緩和されませんでした。

 

遊タイム等が認められた2019年末の規格解釈基準の緩和は、のめり込み防止等の目的により緩和が認められたものです。

 

6.1号機も・・・まあ色々ありますが、緩和が認められたので緩和です。

 

 

 

緩和した覚えがないものを「え?緩和したの?」と周りから言われたら、警察庁の立つ瀬がないじゃないですか。

 

 

課長講話などでもよく、「世間(非遊技者)からどう見られるかを考えてほしい」と話されていますし。

 

 

 

 

 

最後に。

 

 

今回、情報伝達経路を細かく見たのは、広告宣伝や情報発信の段階で当初の目的とは異なる(下手すると真逆の)ものが発信されるおそれがあるということを伝えたかったからですが、それとは別にもう1つあります。

 

 

それは、開発段階において、当初の目的とは異なる(下手すると真逆の)ものが開発されてしまうおそれがあるという点です。

 

下流に行くほど当初の目的が薄れてしまうので。だからそのニュアンスが営業資料にも反映されてしまうのです。

 

 

その点について各社もう少し真剣に考えた方がいいと思います。

管理遊技機になって数字上でも言い逃れができなくなってからでは遅いですからね。

 

 

その時に慌ててスペックや出玉速度を落としたとしても、散々メーカー側が高スペック高スピードを推し進めてそれに慣らされてしまった遊技者はもう受け入れてくれませんよ。

 

と、最近の見た目のスペックの競い合いを見ていて少し不安になりました。(これは完全に個人の感想です)

 

 

 

 

今日はここまで。

 

 

 

それではまた。

 

 

フォローしてね…  フォローしてね!