ゆっくり目覚めてみたら、
雨でした・・・。
おとなしく読書とTVにいそしんでいた二人でしたが、
イライラし始めて、
「出掛けるぞ~!!!」
おお~っ
!!!
雨に煙る蓼科の山へ向かいます。
蕎麦が花をつけ、
刈入れ間近の稲が、
雨と寒さに首を垂れていました。
昨日は汗だくの一日でしたから、
今年初めて秋を感じる景色です。
横谷温泉旅館に到着したのは2時50分。
車寄せにいた係の人に伺うと、
外来入浴は3時まで。
がっかりしかけた私に、
「3時までに受付すれば、
1時間でもそれ以上でもお入りいただいて結構ですよ。」
と。
しかも雨なので、
玄関近くに駐車させてくれました。
おじさん、ありがとう。
入浴料は¥1500。
・・・高いな。
簡素で古びた脱衣所。
先客は一人だけ。
炭酸と鉄を含んだ湯。
加温してありまして、
体が温まります。
露天へ向かうと・・・・・・
うわあい![]()
ひろ~い!
誰もいな~い!
裸電球がいい雰囲気です。
天井のよしずを叩きます。
湯船からお湯が流れ出る先には、
渓流の絶景。
巨石は鉄分がついて赤く染まっていました。
鉄の匂いが漂い、
体がぽかぽかとしてきます。
気持ち良過ぎて、
うたた寝してしまいました。
このお湯は好み。
高いと思った入浴料も、
このお湯、この独占感では、
充分だと感じました。
大浴場の出口には、
お水のサービスが。
これまた、おいしい![]()
仲居さんたちが入れ替わり立ち替わり、
明るく挨拶をしてくれます。
館内は古く、薄暗さもありますが、
口コミ以上に良い旅館です。
雨によく合う、「信玄の隠し湯」でした。
パートナー殿は、男湯露天の「黄金の湯」がお気に召したよう。
「女湯にはなかったの~?」
と自慢げでした(ちぇっ。)
殿は明日から1週間の出張なので、
しばしのお別れデート。
いいお蕎麦屋さんも見つけちゃったし、
楽しかったね。
玄関口のおじさんは、
帰りにも、
「お車まで傘をどうぞ」
と声をかけてくれました。





