わきが治療をめざした、ある男の対策日記 -2ページ目

わきが治療をめざした、ある男の対策日記

小学校時代からわきがに悩み、その治療や対策に時間を費やした男の備忘録

中学校は地元の普通の市立中学に進みました。市内の複数の小学校の卒業生が進学してくるので、僕は新たな人間関係ができることを期待していました。


反面、僕の「わきが」というウィークポイントがあらたな人間関係においても、影響しはしないかと、ビクビクしていた面もあります。


当時は、わきがを治療するというよりも、隠す方の発想しかありませんでしたからね。


中学生になると、クラブ活動も本格化しました。

僕は新しいことをしたかったので、なじみの薄い「ハンドボール」部に入部しました。


運動神経はまあまあよい方でしたから、新しいスポーツでもこなせると思ったんですね。


ところでみなさんはハンドボールってご存知ですかね?


「聞いたことはある。」とか「中学校の体育の授業でやった。」という感じでしょうか(苦笑)。やっぱり今でもマイナースポーツというカテゴリーに入るでしょう。


日本はこのところなかなかオリンピックには出場できませんが、一時宮崎大輔選手が有名になりましたね


このところあんまり噂を聞きませんが…、海外でプレーしているのかな?

ヨーロッパではサッカー並みの人気のスポーツなんですけどね。


とまあ、ハンドボールについてはいいとして、問題は見たことがある人はわかると思いますが、このスポーツは結構ボディコンタクトが多いんですね。


バスケットだとすぐファウルになるものが、かなり認められています。相手がくると最終的には「当たる」のがまあ守備だったりします。


これって、腋臭の僕にはある意味つらいわけです。


練習や試合ではいったんそのことは忘れていますが、やはり部室での着替えの時なんかは相当気をつかいました。


こんなことに気を使うなら、運動部なんかはいらなけりゃよかったと思いましたが、あとの祭りです。


ただ、ある程度部室はくさいので、教室なんかでわきが臭ってしまう場合よりは、目立ちませんでしたけど。


いずれにしても、このころはわきが対策の必要性を、かなり意識しはじめました。



新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来ました。


詐欺師たちは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るというのです。


王様は大喜びで注文しました。


詐欺師たちの仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えません(当たり前ですね(笑))。


王様は困ったものの、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかありませんでした。


一方家来は家来で、自分には見えないものの、そうとは言い出せず同じように衣装を褒めるしかありません。


そして王様は、見えもしない衣装を身にまといパレードに臨むのです。


見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすのですが、やがてその中の小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだのです。


ついに皆が「王様は裸だ」と叫び出しましたが、王様一行はただただパレードを続けるのだった。



とまあ、これはご存知アンデルセンの「裸の王様」ですよね。


ちなみに、日本ではタイトルが「裸の王様」のため、何も身につけていない全裸だと思われていることが多いですが、実際のところは下着だけは身につけているんですよ(笑)。


で、なんでこんな話をするのかというと、やっぱり「わきが」の思い出に繋がっていくのです。


小学校4年生のときでした。


学芸会というのがありますよね。あれの出し物がこれだったんです。


といっても、実際に子供達が演じる劇ではなく、人形劇になりました。たしか紙粘土と布でグローブのように手をいれて動かす人形を作り、舞台の下に潜って手を出して人形を動かすのです。


図画工作と学芸会を一緒にできるということで、ある意味いいアイディアですよね。

そんなか、僕はなぜか脚本を担当することになったのです。


選ばれた経緯は、あまり記憶がないのですが…


そんなにクラスでも目立たなかったので。


ただ、そのころ作文の時間にちょくちょく褒められていたのは記憶があります。きっとそのおかげかもしれません。


頑張って脚本を書き上げ(というか、ほとんど裸の王様のまんまでしたが)、稽古も進んでいきました。


そして本番当日がやってきました。


前にも書いたとおり、人形劇は舞台の下に隠れて人形を操作します。


そして、人形の距離感によっては、操作する者も密着する場面が多々あるのです。


その時でした。


自分は詐欺師の役をやったのですが、仲間の詐欺師と連れ立って王様をだますシーンでした。


詐欺師役のクラスメートが、あきらかに渋い顔をしたのです。


そして人形を操作していない左手で、鼻をちょっと隠すようなそぶりをしました。

「チッ」という舌打ちもあったように記憶しています。


さすがにその時は、僕が舞台の脚本を担当していることもあったんでしょう。言葉にこそだしませんでしたが、僕のニオイを非難する目でした。


人形劇の成功は幼いころの僕の成功体験の1つですが、同時に「わきが」に対する苦い思い出が心に刻まれた体験になりました。



母親のわきがの話を書いたので、しばし幼少期の話から離れ、腋臭の人の特徴について書いてみる。


一般にはこんな特徴がありそうだ。


・肌が脂性、脂っこい食事&アルコールがすき


・靴や靴下が臭う


・家族にワキガ体質の人がいる


等々


子供の場合アルコールは関係ないので、それ以外になる。


総じて言うと、「脂性」「遺伝」等の傾向が顕著だ。


わきがの治療の場合、遺伝はもう仕方が無いので、この脂性の方を対応することになる。


思えば、子供の頃から自分は汗っかきで、やっぱり脂性だった気がする。


例えば、耳垢が湿っていたり、衣類のワキの下によく汗ジミが出来た。自分の「ウエッティ」な体質を呪ったものだ。


そんな体質だったので、わきがにつながる汗をまずは抑えようと、制汗剤などをよくつかったものだ。


でも使用しすぎで肌が荒れたり、まあいいものじゃなかった。


やっぱり、汗というのは体温調節のために必要なものであって、それを無理にコントロールするのは、体のメカニズムからもよくないんだな。


こどもの頃はこんな感じで、自分の体質に嘆きながら、できる範囲の対策をおこなっていたのだ。


けっこう大変だった。