このトロンピヤーンクロサーン小学校を作ってから
一番最初に訪問した日本人が北村晴男弁護士です。
北村弁護士は僕にとっても、
ゴルフの永遠のライバル・・・
顧問弁護士・・・
支援活動友達・・・
色々な形でお付き合いいただいていますが
番組で見せるクールな面もあり、
ゴルフでは後輩である僕のボールを走って探しに行ってくれたり
夜のクラブで女性が抱きついたりしたら本気で怒ったりww
そして、一緒に馬鹿笑いしたり・・・
息子さんも中央大学卒業までは野球一筋だったのが
卒業して始めたゴルフ
わずか二年でプロテスト合格!!!
ハワイやタイで、もちろん日本でも何度も一緒に
ゴルフをさせてもらったり・・・というお付き合いをしています。
北村弁護士は、よくわかっています。
物を与えるだけでは、依存体質を生むだけで
本当の支援にはならないということを。
だから、訪問したときには必ず野球を教え、
子供たちと一緒に楽しんできます。
スポーツ、芸術、音楽、文化の交流は
国境や宗教、あらゆる壁を乗り越える力を持っています。
僕もカンボジアの子供たちには、
隣国のタイとの世界遺産問題などでの争いもありましたが
彼らが大人になったときに、絶対に戦争などしないように
そのことを一番に考えてお話しをしてきます。
支援物資も、タイで購入したり(タイ語が書いてある)
カンボジアで購入するものも、あえて日本製ではなく
タイ製の商品を選んで購入し、
子供たちの心に、記憶に、隣国のことを焼き付けています。
タイの政権が交代し、現政権になってからは
タイとカンボジアの友好関係は良くなりました。
戦争もやめ、最後の日には
お互いの兵士たちが国境に机を並べて
そこに向き合いながら、
一緒に乾杯をしてお酒を飲み明かしたそうです。
話しは元に戻りますが・・・
建設当初40人だった生徒が現在は270名になり
初めての卒業生も6人できました。
この子達が通う中学校までは22km・・・
とても毎日歩いて通える距離ではありません
もちろん、バスもありません。
それで自転車をプレゼントしたのですが
嬉しそうに自転車に乗る姿と
それを見つめる子供たちの瞳が印象的でした。
この子は スレーナちゃん 19歳です
中学一年生。
そう、彼女は12歳まで小学校に通うこともできませんでした。
番組でこの小学校を作ったことで、
やっと学校に通えるようになりました。
お父さんは、働かずにお酒ばかり飲んでいる人です。
彼女は生きるために道路工事の仕事をしたり
色々な仕事をしています。
現在も仕事をしながら学校へ通っていましたが、
あまりにもと億時間がかかるために
挫折して学校をずっと休んでいました。
この日、卒業生に自転車がプレゼントされると聞いて
駆けつけてくれました。
自転車を受け取ると、涙を流して喜んでくれました。
東南アジアでは日本以上の完全学歴社会です。
大学を卒業しなければ、就職ができない。
そして、大学まで通えるのは一部の富裕層だけ。
だからいつまでたっても、格差社会は変わりません。
富裕層(支配階級)と貧困層(労働階級)
日本で格差社会などと言っているのは
自分たちが努力もしないで、
人一倍努力して成功した人を、ただ妬んでいるだけ。
東南アジアでは、努力したくても
発揮できる場面が訪れない。
勉強したくても進学ができない。
この違いを日本の若い人たちにもわかって欲しいですね。
カンボジアで一番メジャーなスポーツは
バレーボールです。
新しいボールを受け取って、喜んでくれました。
サッカーボールも新しいのをプレゼントしました。
今回の支援物資は
自転車5台
バレーボール5個
サッカーボール5個
ボールペン、シャープペン、ノート、色鉛筆、
ホワイトボードマーカー、定規・・・
旭川市の募金していただいた個人の皆様
株式会社エイペックスジャパン
株式会社asatan(asatan編集部)
P・G・A CLUB
P・G・A ゴルフ練習場
募金箱設置にご協力いただきました飲食店、遊技場の皆様
今回の支援金は全て、一番有利な両替レートにて換金し
全て支援物資に代えさせて頂きました。
最後に、子供たちの笑顔をお届けします
僕はこの子達に
一人でも多くの子供たちに
大学へ進学してもらいたいと思います。
その話しをしたら、
大学なんていけるはずない・・・
そういう表情をしていました。
でも大学へ進学できる奨学金制度のようなものを
個人ででも設立して支援してあげたい。
そう思いました。
今月はタイとミャンマーの国境付近の山岳民族、
イサーン地方(タイ東北部)の学校建築の下見に行ってきます。
今の子供たちが社会に出るようになったときに
悲惨な戦争がなくなる時代を作ることを信じて