家族
私は大学時代にバイトで接客業をしている時期がありました。
それはそれは色んな人がいて…
今でも思い出すお客さんがいます。
おそらく、<祖母、孫1、孫2>の3名で来ていた方。
その日は確か休日でお店が混雑しており、色んなことに手が回りきっていない大変な日でした。
というのを言い訳にするのは良くないですが、
そこのお客さんへの対応(食べ終えた食器類を下げるというもの)が少し遅くなってしまい、祖母の人に呼び止められて厳しく注意をされました。
口調が強く、きちんとしたお店だったら絶対にそんなことはしない!と、
ここのお店の格が低いというような嫌味?もセットで。
もちろんこちらの手が回ってなかったのが良くないので、その内容について文句があるのではないのですが、
本当に胸が痛かったのは、祖母の人が苦情を述べている間の孫たちの反応や表情です。
おそらく小学生から中学生くらいのお子さんでしたが、
「お店混んでるからお店の人も忙しいんだって」といったことを祖母に訴え、
とても申し訳なさそうな顔でこちらを見ていました。
祖母は相変わらず、「いいえ!きちんとしたお店ならこんなことしません!」と。
その後もそのお客さんの元に料理を運ぶタイミングがありましたが、
お子さんたちが率先して料理を受け取り、
「ありがとうございます」と頭をさげて伝えてくれたことを覚えています。
そんな様子をみて、
おそらくこのおばあさんは、普段からしばしば店員などに強く言うことが多いのではないかと感じました。
私の身内にもそういうタイプの人がいたから、
あまりにもそのお子さんたちに昔の自分が重なってしまったのです。
それは父だったのですが、
飲食店やその他のお店でも
何か気に食わないことがあるとすぐにイライラして、きつく注意する、ひどいときは出て行ってしまう、ということがよくありました。
そういう父に、もうやめてとうんざりする母親、それを見ている私。
どこかに入るたびに、何も起こりませんようにと心の中で念じていました。
今でも思い出すと少ししんどい気持ちになります。
結局あのおばあさんがどんな人かは知らないですが、
もし私の勘があたっていたなら、
あのお子さんたちに嫌な思い出を追加させてしまったのではと思い、
とても申し訳ない気持ちが今でも残っています。
他にも過去に嫌だったなと思う出来事、やり取りがたくさんあるのですが、
(犯罪になるレベルものはさすがになかったですが)
こうなりたくない!と思っていても、血のつながっている親子である以上
無意識に同じような人間になってしまったらどうしようという不安がずっとありました。
ところが以前、SNSで以下の記事が話題になっており
拝見したのですが、1つ目の「暴力性や破壊願望との付き合い方」への
ぐんぴぃさんの回答にとても納得でき、少し肩の荷がおりたような感覚になりました。
(なんかリンク記事のタイトルだけ見たらいかがわしいな…笑)
世間では、親には感謝するのが当たり前!という人もいますが、
家族のかたちは家族の数だけあるはずで、
私に関しては、感謝すべき部分とこれは嫌だな~という部分とをきちんと区別して向き合うことができれば良いかな?と考えています。
う~ん難しい