3月11日


いつも通りに仕事をしていた私。


携帯がおかしな音で鳴りはじめ、所長と顔を見合わせて

『やばい、揺れる!』
と話した途端…



グラグラと揺れ始め。



最近、緊急地震速報があってもあまり揺れなかったりが多かったから、今回もなんとなく、大丈夫かな、と、座ったままマグカップとパソコンを押さえていました。




段々と強まる揺れ。



所長は一度棚を押さえたけれど、無理だと悟ったらしく、ノートパソコンを持って事務所のドアをあけました。



さらに揺れが強まり、必死で押さえていたパソコンも倒れ、イスから振り落とされ、地べたに座り込み終わるのを待ちました。



目の前に棚が倒れ、フロアを区切るタイプのはめ込み式の壁が外れて倒れ、電気がちかちかっとして消えました。

火災警報機も作動。


天井や壁が擦れて粉がふり、息をするのもツライ。



『どうしよう、どうしよう、事務所大変なことになっちゃった!!』と焦る私に
『…うん。事務所はしょうがない。大丈夫。』と必死で落ち着こうとする所長。




揺れが弱まったあたりに所長と一緒に5階から階段で下へ。




1階におりて座り込んだ時、小刻みに自分の手が震えてました。