いったい何枚買ったやら
ポケベルやPHSを持っていなかったので、ガラケーを持つようになるまでの外出時の必需品はテレホンカードでした。
私はガラケーを持つようになったのがやや遅かったので、たぶん2000年になったあたりまでは外出時に誰かに連絡を取る必要ができた時には連絡手段は公衆電話一択なので、外出時は財布の中に何枚かテレホンカードを入れて持ち歩いていたものでした。
そして、テレホンカードの魅力はわざわざ小銭を何枚も用意しなくても度数さえ足りていればこれ1枚で電話がかけられる(確か、電話局では電話料金をテレカで払うこともできたはず)こともさることながら、カード表面のデザインがとにかく数えきれないくらい豊富で、毎回新しいカードを買うたびにどの絵柄のものにしようか、楽しい悩みを抱えたものでした。
そして、観光地へ出かけたり旅行に出かけたりすると、お土産屋さんなどで地元の名物などの写真をあしらったテレカを買うのが楽しみでしたし、いいお土産にもなりました。
おかげで、一時期は
使用済み・使用中・未使用取り混ぜて常時何十枚ものテレカを同時に持っていました。私はテレカ収集の趣味は特になかったけれど、テレカの使える公衆電話を使う機会の多かった1980年代後半から2000年ぐらいまでの15年ほどの間に、いったい何枚テレホンカードを買ったリもらったりしたのやら、正確な数は覚えていないけれど、きっとかなりの枚数になっていたと思います。
今でもその当時持っていたテレカの一部は実家の机の中や物置をあされば出てくるのではないかと思います。現在でもカードの使える公衆電話は大幅に数を減らしたとはいえまだ健在のようなので、スマホを忘れて外出した時や災害などで通信制限がかかって電話が通じにくい時などに備えてテレカを何枚か財布に入れておくのもよさそうですが…
果たして今、テレカってどこで買えるんですかね?
あと、ガラケー以前の「あるある」話としては、昭和の頃は何らかの理由で電車が止まったり大幅にダイヤが乱れたりすると、それを報じるテレビのニュースにはたいてい駅構内や駅前の公衆電話に長蛇の列を作る人々の映像が含まれてましたね。
私もそうした状況で電話をかける順番を難十分も待った経験がありますが、そういう時に限ってどうでもいい会話で電話を使っている人間がいてイラっとしたものでした。
今の若い人は、電車のダイヤが乱れるたびこんな光景が繰り広げられていたことなど、まるで信じられないでしょうね。
