【試合で怒る親に一言】
お疲れ様です、風見です。
先日、極真空手の試合に道場生の付き添いで行ったんです。
幼稚園生〜中学生までの大会でとても楽しかったです。
試合を見ていて、勝って喜ぶもの、負けて泣くものなどさまざまでとても胸が熱くなりました。
そんな中、セコンドについた親御さん(?)が
『なんでそこでやらないんだ!もっと攻めろ!』
『そんなんじゃ勝てないよ!攻めろ!』
など、好き勝手言って、挙句、試合終わって負けた子に対して
『練習したこともできないようならもう練習やめればいい』
なんて、話す口ぶり。
知らない道場だし、知らない人ですが、言ってやろうかと思うくらい憤慨。
子ども達だって一生懸命勝とうとしてやっているんです。
言われなくたって、その気持ちはあるはずです。
もちろん途中で心が折れて、下がっている子もいます。
ですが、僕は小学校時代は
“試合に出たこと自体を褒め、戦い切ったことを労い、次に向けてまた頑張ろう”
の3通りで良いと思っています。
まず試合に出る勇気、これは素晴らしいものがあると思います。
やはり試合というのは怖く、尻込みしてしまう子が多い中、参加したんです。存分に褒めてください。
1分戦い切るって、体力面と精神面ですごい疲労感が出ます。
その1分間を戦い切るだけでもすごいことなんです。褒めてください。
負けたことは仕方ないことです。これがダメなら優勝以外は全てダメになってしまう。
それよりも、次回に向けてまた頑張ろうという気持ちにさせるように、ここまでの練習頑張ったねと褒めてください。
子どもたちの多くは
“親に喜んで欲しくて試合で頑張っています”
勝って喜び、負けて怒るから
試合に出ることが怖くなったり、チャレンジすることが怖くなる。
勝っても負けても褒めてあげて、自分のやっていることは良いことなんだという成功体験を
スポーツを通して学ぶ。チャレンジすることが素晴らしいのだと感じる。
これだけで十分だと思うのです。
子ども達は希望の塊です。
可能性は無限です。それを狭めているのは
ほとんどが大人です。
そして身近な親・指導員などです。
こんな親御さんもいました。
1回戦で負けてしまって、本人も泣きながら、相手と握手をしてありがとうございましたと挨拶した後に
『〇〇!すごいじゃないか! 試合も出たし、相手に感謝も言えた! すごいな!今日はみんなでお肉を食べような!』
と笑顔で家族みんなが迎えていました。
僕はすごく温かい気持ちになりました。
この子はきっと
試合に出た事への誇りと相手への感謝することでの謙虚さを身にけるでしょう。
子どもたちが萎縮せず、のびのびとスポーツができる環境をしっかりと作ることが
大人の仕事なんです。
勝ち負けなんて二の次でいいんです。
まずはたくさん褒めてあげないと。