鉄コレポケット10個入りのアソートボックスの予約をしてました。昨日届きました。発売日は10/31でしたが、届いたのは11/2でした。まだ開封すらしていません。「Bトレは不滅なり」(もう、ショーティーは不滅なりに変更してたかな)の、こばけんさんに影響されてきたかな。ますこっとれいんでの復活に続いて、鉄道模型大手メーカーが全面支援だから、鉄道模型として本格カテゴライズされたと評価して良いだろう。
発売までの間、当然、私の情報源はもっぱらこばけんさんのYouTubeだったが、この鉄コレポケット発売に対し、視聴者アンケートで第一位が「刺さらない」だったのはものすごく意外だった。細かい内容は記憶の彼方にだいぶ押しやられてしまったが、車両に魅力がないということだったかと。うーん。じゃぁ、何が商品化されたら買うかと聞いたら、1位が駅メモ!のキャラで言うとメイという色黒の常磐線の特急車両だった。え、あれってそんなに人気あるのと、これもまた意外だった。世代的なものなのか。2位、3位の順番は忘れたが、相鉄の黒光するJR乗り入れ車両(形式名忘れ20000形? 系と型を鉄道会社がどう使い分けているか、そんな知識私に備わっているはずはない)と、E131だったかと(相模線とかのやつ)。
あの電子レンジみたいな前面形状、評判悪いんですかね。E131とどっちがカッコいいと思うかと聞かれたら、相模線カラーならE131にする。まぁ、内房・外房線カラーでもいいけど。新快速の方はあまりそそられないと言うか、山陽本線のRedWingカラーだったら、いいかもって、結局お前は色かよと。
今後、続編がシリーズ化されていくようだ。私はもしかしたら、西日本の車両は買い取りに出してしまうかもしれないし、続編も買おうという気持ちはない。むしろ、今回がスカレンジじゃなかったら、買わなかったと思う。だって、一応、千葉県走ってるじゃないですか。揺れとか振動とか、やっぱ改善されてるし、新しいのはいいなと。ピンク系の内装も、あの色使いは国鉄時代は考えられないだろう。予定は未定、空手形出しまくりでモデラーとしての能力は本当にクエスチョナブルになってきておはずかしいが(逆に口で鉄道模型やってるフリする痛い感じで開き直るのもありかも)、東京駅っぽいターミナル駅はどうにか取り入れたいと思っている身としては、地下ホームってのに興味はあったわけです。地下から地上へ出るのをどうするかというと海外動画でたまに出てくるのが、「Helix」というやつでして。で、あんなのHOサイズで作り始めたら、最小半径はどうなるのかとか、そういう面倒なことになっていくわけで。だったら、地上HO、地下はなんちゃってのNというのも、ありなんじゃないかというのは以前から薄らと考えていたわけです。
Nゲージに参入なんかしませんよ。あくまで勉強のためですし、地下ホームという特殊設定で工作を楽しもう、みたいな希望です(また、すぐに頓挫しそうだけど)。鉄コレポケットシリーズについて、少し他の動画を見てみたら、マレーの熊さんという人があのブラインドパッケージ方式で、ダブリというハズレを引く確率を計算していて、アソートを2箱買えば、ほぼ確実にフル編成組めるみたいなことを言われてたりして、へぇ、と思ったけど、私的には別にフル編成組みたいとかも思ってないので、1箱で十分でした(2箱は買えない、が正解だけど)。通販サイトだったけど、模型は安くなるんで(模型屋さんだと確かに割引販売が当たり前だったよなぁ)。
少し横道にそれると、モデルズIMONさんでは鉄コレポケットの取り扱いを本社レベルでは見送りを決定したらしい(こばけんさん情報)。だけど彼自身は某店舗で予約を打診しに行ったら、受けてくれたという。もしかしたら、どこかにショーティーに対するアレルギーというか、玩具扱いのカルチャーはあるのかもね。正直、私は今や禁句のゲージ論争だと、小坊の頃は完全にNゲージ否定派でした。今でも、そっちに近いというか。やはり車両を見ると、あのサイズの小ささに絶望してしまうというか。小さ過ぎて、これは自分では作れないだろ、と。そういう思いが先に立ってしまう。
サイトで言うと、あの、豊橋で自治体のカルチャー講座やられてる、「80の手習、Nゲージとは何か」とか言っている人いるじゃないですか。私の興味は、あの自作Nゲージが、どの程度の精密度でモデリングされているのか、というのを知りたい。あの動画の書画カメラ的スタイルだと、ディテール部分には焦点が当たらないので、個人的に欲しい情報は決して得られない。時々、この加工は何の素材を使っているのかが不明な所があるし(特に外装関係)。キットを買うなり、いっそ工作講座に申し込んでみようかと思ったりもしたが、交通費込みだと結構な出費にはなるよなぁ、と躊躇していた。
まぁ、それは良いとして、マレーの熊さんの話だった。彼は当初、プラレールなどから鉄道模型への移行を促す契機として鉄コレポケットを歓迎していたのだが、詳細がわかってくるにつれ、「私は書いません。当初の期待とは違っていました」みたいな宣言をされた。うーん。私とは考えが違うなと。人の動画見て、口だけ模型活動やってるお前が何を言うんだという後ろめたさがあるんだけれど。いや、彼もモジュールレイアウトとかやられてて、参考になる部分もあるんだけど。鉄コレポケット買わない理由はN化オプションも含めるとNより高い、あれ買うならN始める方がいい、ということだった。私の場合、もともと、Nゲージには興味がない。CADと3Dプリンターを勉強すればNの自作道に入れるんだろうけど、じゃぁ、それがコスパ、タイパ的にも最適解かというと、そっちでも、結局はメーカー製買った方がいいって話になっていくと思う。いや、私にとっては、鉄道模型というのは「自分で(も)作れる」という夢の対象なわけで、そこを取り除いたものを趣味とするわけにはいかないのですよ(じゃぁ、どんだけお前が手作業を1日、1分でもやれてるのかという激しいつっこみはあると思いますけど、susukumaさんを見習ってみろと)。ついでに、マレーの熊さんのモジュール、というか殆どの組み立てモジュールの構想、「既存の線路パーツの土台の規格化」に止まっていると言う点も気になるわけです。「モジュール」がほぼ平面の連結で終わっているというのに違和感があるわけです。私はもっと起伏、よくを言えば法外な高さを実現するにはどうしたらいいんだろう、という(おそらく自分には正解は出せないであろう)馬鹿げた問いを持っていたいと思っているわけです。
人に流される、流れに身を任せたら確かに楽になるってのはわかりますよ。だけど、自分の中の違和感を手なずけることはできない。何だったんだろう、あのJAMというイベントの違和感は。全ての違和感を言語化していないと思うけど。違和感だけは表明したと。若輩者が何を言ってもしょうがないだろうから。
いや、違和感の源泉というのは、現代日本の鉄道模型趣味というのは(もしかしたら、世界でも)、モノづくりから遠くなっているということなのかも。デカールの美しい貼り方、カプラーの交換加工、どちらもテクニックは必要だし、それが実は深いって話はあるのだろうけど。
車両についても、やはり実車を見てしまうと模型の車両とは違うなという点が、いくつもある。違って当たり前なんだろうけど、最も奇妙なのは、スカレンジでもヤテレンジでも、車体の側板を斜めから見ると、ペコパコしている部分があるでしょ。さらに細かく見ると、アルミだかステンレスだか知らんけど、リベットみたいな、何かの痕跡がたくさんあるんだよなぁと。どんなにKATOやTOMIXが精密な模型を作ろうとも、あれ見ると何なんだろうと、頭がくらくらしてしまう。それに台車が、最近のやつはシャフトの先が露出してるのがあるわけで、回転している様子が見える。あれをモデリングしている例なんてあるんだろうか。
何かAI動画の違和感に近い感覚を実車と鉄道模型の間で感じてしまうのだが。3Dスキャンが究極的に進化すれば、ああした車体のペコパコ感も表現できるんだろうか。できたとして、それを「リアルだ」とユーザーは受け入れるのだろうか。もし、ペコパコ感にこだわりたいのだったら、真鍮が優れているのか、それとも私の下手くそなペーパーモデルの歪みも、逆転の発想でこっちの方が実は正解ってなことになるんだろうか(追記:それだけはない、ってか)。
