電子1でI’の積分をします。
1.計算前の設定
●座標●
上の積分I’の式を見ると、核Aと電子1、そして電子2の3個です。核Bはありません。ゆえに下のようなXZ平面を考えて座標を設定します。
★★ここの解法のポイントは、この座標の置き方にあります。
☆電子1で積分していますので、rA2は定数とします。
☆しかしr12は変数として扱います。
☆そしてボーン・オッペンハイマー近似とは無関係です。
次のように座標をおきます。
●電子軌道
テンプレートの関数には核Aと核Bに同じものを使います。次の規格化された水素原子の1s電子軌道を使います。
核A の電子1の関数は次のようになる。
2.定積分の計算1
{}内の第1項と第2項の積分を計算します。
MyLibrary 2-2-1
マイライブラリー2-2-1を、ν→ν1、と置き換えます。
もう1個の積分も計算します。
MyLibrary 2-2-2
積分部分を計算します。
マイライブラリー1-1-2を、μ→μ1、β→α、と置き換えます。
もう1個の積分も計算します。
MyLibrary 1-1-1
マイライブラリー1-1-1を、μ→μ1、β→α、と置き換えます。
水素分子の定積分 4-2 へ続く