保育士の仕事でのこと。
外遊びをしていた子がこけて
おでこをぶつけてしまった。
腫れてきたので冷やした。
痛かったね
氷で冷やすのも冷たくて痛いね
傷の痛みと氷の冷たさで
どっちもキツいよね
そう言いながら、ぎゅって包んであげたら、
わんわん泣いていた涙が止まった。
その子はじっと私を見ながら
冷やすことをずいぶん受け入れてくれたようだった
私の愛情が届いたのかなぁ
私に目を合わせながら、しばらくじっと静かに痛みや冷たさを我慢しているようだった
なんてけなげで愛おしい
心から可愛いと思った
帰りにケガのことを丁重に保護者の方に伝えて、フォローがうまく間に合えば痛い思いをさせなくて済んだんだけれど、それなら本当に良かったんだけれど、ごめんなさい🙏と伝えたら
その方が穏やかに
「大丈夫ですよ
最近危ないこともするのでよくわかったと思います」
と言って受け入れてくれた
大怪我でなくたって親ではない私たちの管理下で怪我をしたとなると、申し訳ない。
しかもお顔
傷が残らなければいいのだけれど。
家に帰ったら息子の鼻に傷があった。
息子が「見て！」となぜだか自慢するように見せてくれた。
私が「お〜どうしたの？
」
というと
「理科の実験でぶつかった
“てこの原理”の実験中に板が顔に当たった！
あとで先生が電話するって言ってたよ
」
(トムとジェリーでトムが吹っ飛ぶ感じの！
シーソーみたいな
木の板の両端っこが上下に動く感じの実験をしていたらしい)
息子は怪我がどうとかでもなく
先生から電話がかかって来るなんて〜
ちょっと特別な感じ
と言わんばかりの表情で嬉しそうに教えてくれた。
私も確かに先生から電話がかかってくるとは
慣れないことだなぁとソワソワした
電話がかかってきて
先生が丁重にお詫びを言ってくださった。
まさしく！本日！
職場で同じようなことがあった私は
先生の気持ち、今、特にめちゃくちゃわかる！！！
と思った
先生が緊張しながらも
電話をかけようと思ってかけてきてくださったこと
丁重に状況を伝えてくれたこと
管理下で怪我をさせてしまったとお詫びを言ってくださったこと
(大きな怪我でもないし、もしかしたら息子が原因でのことだったかもしれないけど)
そういう電話するルールなのかもしれないけど〜
その先生のことば全てに気持ちがこもっていて
ありがたいなぁと
ほんわかした気持ちになって
心からのお礼を伝えてお電話を切った
ことばって気持ちがあらわれる。
ちゃんと本気だってわかる。
ちゃんと素直に伝えたら気持ちも伝わる。
誤魔化すと〜
何か別の隠したいことの方を守ると〜
変なことになるんだなぁ。。。
パワハラのひどかった昔の(私の独身時代働いていた)職場では
小さな怪我でも子どもの身体に傷ができたら、園長から担任保育士はめちゃくちゃ叱られた。
園長は、親に文句言われる！苦情を言われる！
そのことにとても怯えているようだった。
見てなかったのか、
なんで止めなかったのか、
なんで防げなかったのか、
プロとしてそれは、そうなんだけど。
何か起きてしまった時に
本気で向き合い、
それについての本当の気持ちを伝えて
自分の子どもだったらと考え
心からお詫びをすること
これをした時に
保護者に叱られたり、苦情を言われたことは
ない。
仕事ではないが
何かを誤魔化したり
別の何かを隠そうとした時に
ごちゃごちゃなったことは ある！
素直な気持ち
気持ちのこもったことば、
相手を敬う心からの愛情
仕事でも 仕事でなくても
相手が
子どもでも
大人でも
相手が誰であっても
人との付き合い
自分自身との付き合い
結局大切なことは こういうことだなぁ