「猫奥」 以来、間があいてしまいましたが、同じ講談社
系列の凄いマンガにハマっております。
それが ヤングマガジンで連載中の
「永久×バレット 新湊攻防戦」 です。
先ずもって、何で 新湊 なのか!?
そもそも 新湊のある富山という地は、能登半島と飛騨
山脈に挟まれ 「そこに何があるの?」と、スルーされて
しまいがちな土地柄なのです。 ここが重要拠点になる
事が以外中の以外なのです。
ところが、日本地図を見れば瞭然ですが富山は日本の
ほぼ真ん中にある場所です。
ここを怪獣が狙ってくるのも 理に叶っているし、意外性
がある。 その両方の面白さがあるといえます。
また、新湊のシンには 不思議な言霊を感じます。
新鮮、新鋭、進撃、神聖… シンという響きには鋭さや
何かが起きるぞという緊張感を感じます。
それに加え、舞台となる 新湊大橋が勇壮な橋で、その
背景にそびえる 立山連峰と相まって、壮大なスケール
感を醸し出しているのです。
この雄大な景観と 大怪獣-これは物凄く絵になる構図
だと思います。
あと、新湊といえばセンバツ高校野球の「新湊旋風」です。
1986年、新湊高校が あれよあれよと強豪校をなぎ倒し、
ベスト4に進出!! ミラクル新湊として 全国にその名を
轟かせたのです。
やっぱり、新湊という場所は何かを持っている!
そういう 期待感を膨らませる条件が詰まっているのです。
次に、絵がとても魅力的です。
一見すると、よくある美少女戦記ものです。
麗しき美少女たちが、怪獣、ロボット、特種メカを 特殊
能力で操り、大立ち回りして世界を救う。 それだけの
マンガだったら 世の中にゴマンとあります。
ところが、ここに登場する人物たちの表情が巧みで引き
付けられるのです。 いわゆる “顔芸”で魅せるのが巧い
のです。
特に、目の表情や 口の開け具合の描き方が秀逸で、
思わず見入ってしまいます。
メカや背景の書き込みなども細かいが、それがうるさく
感じず キャラと一体となっているところも上手いのです。
さてさて、肝心のストーリーはどうなのか?
実は その卓越したストーリーこそがキモ なのですが、
長くなってしまいました。
ストーリーの魅力については 後編で-
