京都では、南北に走る通りを北に向かうことを「上ル(あがる)」南に向かうことを「下ル(さがる)」と言うのは、有名ですね。
  *ちなみに、東西はそれぞれ「東入ル(ひがしいる)」「西入ル(にしいる)」。
 そして、北へ行くほど土地が高くなっていきます。その差は、JR京都駅に近い「京の玄関口」に位置する東寺から都の北外れまでだとざっと50数メートル・・・なんと日本で一番高い東寺の五重塔の高さに匹敵するわけです。これはびっくり!!
 
 都の南端に西寺とともに官寺として創建され弘法大師に下賜された東寺は、空海の伝えた密教の根本道場となりました。「密教美術の宝庫」といわれるだけあって、国宝・重要文化財指定の諸仏が65体もおられ、また国宝金堂を始め指定建造物14件が立ち並んでいます。重要文化財の講堂に入ると、曼荼羅の世界が数多くの仏像で描かれています。立体曼荼羅というそうですが、その迫力たるや表現のしようがありません。ただただ立ちすくむのみでした。
 12月も中旬に入り、今年は殊の外厳しい寒さが襲っていますが、それでもまだ境内には紅葉の残り香がありました。                                                 イメージ 1                          
 
 
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 これが、日本一の高さを誇る五重塔。大きすぎて、近くでは標準ズームレンズに収めることができません。
 
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  同じ土塀と紅葉を撮った写真ですが、下の方はモノクロ写真のように見えませんか?でも正真正銘のカラーです。
 
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 帰りに立ち寄った広沢池は「鯉揚げ」と称した池ざらえをし、収穫行事を行なっていました。アオサギが仲間とともに静かに湖面を歩んでいました。
 
 行きの冷え冷えとした車内とは違い、帰りはなぜか暖かな空気に包まれていました。