天皇の御製に、『思はざる ことのおこりて 世の中は 心のやすむ 時なかりけり』があります。
現代では、思いがけないことが次々に起こります。
地震も多いです。
大きな災害があるかもしれない。
自分の周りだけでも、沢山の思いがけないことが次々に起こっていませんか。
世の中…自分の周り…。
私の哲学は『心の休む時なんか、最初から目指さなければよい!!』です。
求め続けて、求め続けて、実感即動。
だから心が休む時なんて、無いんですよ。
だから紛れもない自分自身を生き切ることが出来る。
安心・安定を目指している人は疲れています。
一生安泰に生きている人間に何の魅力があるのか。
一所懸命に生き切る人間にこそ、魅力があるのではないか。
今日、8月16日午前中の台風の雨の中、92歳の患者さん(ミヨちゃんと呼んでいる)が娘さんと来ました。
ミヨちゃんは15年位の付き合いです。
いつもニコニコしています。
来院時、杖の足を拭いてあげますと『ごめんね、ありがとね、ありがとね』と言います。
若い社員と話すのが好きです。
『中井君(若い社員)、よく噛んでご飯食べてるの?駄目よ、ちゃんと味わって食べなさいよ!』
ミヨちゃんは、中井がお気に入りです。
(靖国神社にお参りに行った中井)
今日は、ミヨちゃんが終戦の日の話をしてくれました。
当時中学生。
校庭に呼び出され、玉音放送を聞いたそうです。
上級生は涙を流し、直立不動で涙を流していたそうです。
ミヨちゃんは、旦那さんも早くに亡くなり、苦労したそうです。日本を作ったのは経済ではなく、日本の為に命を燃やした人達なんだよ...と教えてくれます。
我々の世代は知ることを行動しないと、感じることができない世代です。
ニコニコしている人ほど、辛みや苦しみ、哀しみを体感してきています。
真剣ほど軽い。真剣な人ほど軽い。
そして明るい。
眉間にシワを寄せながら生きているのは、もったいないぞと思う。
今日の様な台風の日、私の治療院は地域で最も人が集まる場所になります。
『おざわは、何があってもここに居るでしょ』
『こういう時こそ、おざわに呼ばれている気がする』
雪が降った日もそう。
東日本大震災のときも。
コロナの時も、そう。
コロナの時は集中しました。
『今日一日引きこもって生き永らえた命に一体何の意味があるのか!!』…と。
がむしゃらに自分自身が動き続けたからこそ、今の国立本院が角熟しました。
現代は盲目社会です。
『盲目社会に対するは、獣勇なかるべからず』
観えない現代社会だからこそ、自分自身は獣の勇気を持ち動け。
そういう時代に今、我々が在ります。
過去と今、今と未来を繋げて『線』にするから不安が現れます。
「今」…という『点』で生きると楽ですよ。
心が休まる時は、前後裁断の瞬間のみです。
随所に主。