年末年始の10日間の瞑想リトリートが終わって、人々が去ったあと、咳き込みが始まった。淡が出そうで出ない、出るといっとき楽になるのだが、すぐ咳き込みが始まり繰り返していた。また鼻水が垂れ、鼻を噛んだティシューと淡切りのティシューであちこちのゴミ箱が埋まった。

ふだんは瞑想は午前中のみだが、リトリート中は午後や夜もいそしみやり過ぎたか。それとも人々が居て気づかいの気が居なって抜けて、このざまか。思わしくない辛い症状が続き、市販の風邪薬や咳止めで抑えようとしたが、うまくいかず一週間たって病院を訪ねた。 

待合室ではかった体温は36.5°C平常。

診察室ではだけた胸を触診。口を開け喉の奥を診る。

インフルエンザではなし。

医師は怪訝な面持ちで「何か心当たりありませんか」と尋ねられた。


 ふだん座禅してまして、この症状が起こる直前に、腹の下、いわゆる丹田から、気が湧き、背骨に沿って上がっていき、咽喉口の奥、鼻の奥、眉間の奥、それから扇状に開いて通り抜けました。そのとき今もそうかもしれませんが、鼻の奥が妙に刺激されて、それから、この風邪のような症状が起きたんです。

不可解!? 有り得ないという表情を医師が浮かべたように見え、話を切り上げた。「とりあえず薬を出しときます」と医師も話を切り上げた。

 あえて座禅と言ったが瞑想というと、さらに説明がいるので控えたのだった。薬漬けでもう1週間、ほぼよくなった。

呼吸が鼻から胸を通って腹に深く染みるようになって、ただ心地よく快復を迎えている。


************************
瞑想・芸術・癒しのスペース
石裂山 (ozakusan) 瞑想の家
http://www9.plala.or.jp/ozakusan/
*******************************