ここ2,3日降ってやみ、降ってはやみしている。まだ2,3日続きそうだ。
冬の大雪で川に多数の倒木が処理しきれず残されている。
いま川から怒号のごとき音がする。
山間地は傾斜が急で、濁流が駆け降りている。
河原に積もる木の枝葉はむろん、土砂、岩石すらも押し流す勢いがある。
多数の倒木がどんな影響を及ぼすのか、
倒木は、途中から折れ曲がって河原に降ってきたものや、根っこから河原を横切っているもの、長さも2,3mの短いものから20mものもある。
水面に沈んでいるものから、水面のはるか上方、Ⅴ字の谷に橋のように架かっているものもある。
この増水濁流のとき、この多数の倒木がどうなるのか、
短い木は流れ出であろう、、
山間部を流れる川幅は狭く4,5m、しかも川筋は屈曲が多い、
すると長さ10m以上とか20mの木は流れず、引っかかる。
この木が、上流から流れ下る枝葉や土砂や流木を引き留め、堰を作るのではないか
この堰の上流に小さな堰止湖ができる、すると水位が上がり、
これまで流れなかったものが流れ出し、
それが堰でせき止められ、堰が成長する・・・・堰の高さが数m、あるいは数十mになったら、
家が水没するようなことが起こるかもしれない。
この堰はダムのようなものだが、ダム壁はいつ壊れるかしれない危険なものだ。
大きくなるほど上流からの水圧は上がり、耐えられずに決壊するかもしれない。
そのときは、狭いⅤ字の谷を、大量の水がかけ下りる。いわゆる山津波だ。
海から駆け上がる津波より、はるかに速いスピードで下流域を襲い、
川沿いの家の避難は間に合うだろうか、
危惧が残る。
今日、この雨模様の中、川の様子を見に、行政の担当者が訪れた。
上述のような話をしていたとき、
ふと気づいた。
『鬼怒川』って、
昔、毛野河、衣川、絹川って、字を当てていたのが
江戸から明治にかけて、今の『鬼怒川』と当てるようになった。
江戸時代まで、川がそうとう暴れて、なんと1万人以上の死者が出た水害もあった。(1723年)
それを忘れんようにと、鬼が怒る川と、わざわざ、変えて
水害の記憶を残そうとしたんじゃないか
ここ荒井川も、荒れるということからたぶん来ている。手を入れねばよく荒れる川に違いない。
治水は人の命がかかっている、手を抜かずやれることをしっかりやってほしい
災害の起こりにくい森を作り上げてほしい、
と要請した。
近くの河原の倒木 4月14日撮影
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石裂山(ozakusan)瞑想の家