【南アフリカ】《赤・ミディアムボディ》KWV ケープ・ヌーヴォー 赤 2016 | 輸入ワイン販売|尾崎商店のワインブログ

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ついに、満を持して、当店、尾崎商店に、ワインの新酒、ヌーヴォーが入荷して参りました。

毎年、10月30日や11月の第三木曜日に解禁になるイタリアやフランスのワインの新酒がよく知られていたりしますが、今回ご紹介させていただくのは南アフリカのそれ。日付変更線の兼ね合いで日本はフランス・ヌーヴォーを世界でいちばん早く解禁の時を迎えたりしていますが、こちら南アフリカ・ヌーヴォーは赤道を跨ぎつつ、季節はずれのヌーヴォーを楽しめたりするのです。南半球に位置する南アフリカではブドウの収穫が3月に行われるため、北半球の、間もなく夏を迎えようとする日本においては前倒し感いっぱいの新酒と相成るのであります。

 

赤・白揃えての南ア・ヌーヴォー。

まずは赤ワイン新酒のご紹介です。

KWV Cape Nouveau Rouge 2016

KWV ケープ・ヌーヴォー 赤 2016

 

「KWV」は、「南アフリカブドウ栽培協同組合」なる意味を持つ「Ko-operatieve Wijnbouwers Vereniging Van Zuid-Afrika Beperkt」の頭文字のアルファベット3文字を並べたもの。西暦1918年に設立された協同組合なんだそうです。

 

 

ラベルに赤・黄・黒で描かれた模様は豹のそれ。「野生の王国」南アフリカならではの、目を引く、モチーフ&ラベルデザインです。

 

そんなラベル下部にはこのワインの生産地についてのコモゴモがサラリと記されています。

 

This Modern-day wine captures the essence of the

Western Cape,one of the wine top producing

regions in South Africa.

FINE WINE OF SOUTH AFRICA

この現代のワインは南アフリカのトップ生産地のひとつ、

ウェスタン・ケープの本質を捉えている

南アフリカの上質なワイン

 

そんなKWVによるケープ・ヌーヴォー 赤。使用されているブドウ品種は100%のピノタージュ。ピノタージュは、ピノ・ノワールとサンソーの交配によって1925年にKWVによって生み出された南アフリカ独自のブドウ品種なんだそうです。

 

 

ボトルネックに貼り付けられたインテグリティ&サステイナビリティのシール。これは南アフリカで最もブドウ栽培、ワイン造りが盛んなケープ州の自然を守るために創設されたワイン・アンド・スピリット・ボードによるもの。「花の楽園」とも呼ばれるケープ州の花や植物たちが自然に優しくない農法のブドウ栽培によって破壊されてしまうことのないよう、厳しい基準を設けて自然環境の保護を推し進めているんだそうです。

 

シールに記されている数字はワイン一本一本に付けられた番号。この番号をワイン・アンド・スピリット・ボードのサイトで打ち込むと生産者や瓶詰めの日などの情報がわかるようになっているとの事。品質に自信があり、かつ、保証する体制が整っているあたりに安心感があったりします。




グラスに注がれたケープ・ヌーヴォー・ルージュの色合いは、紫がかった明るいルビー。ボトルからグラスへとワインが落ちた際に出来た気泡がいつまでも消えずに残っている点に、このワインの残糖分の多さを読み取ることができます。

 

色付きは淡く、液体を透かしてグラスの底まではっきりと確認できるくらい。ヌーヴォーならではな若々しさを覚える、さらにはつるりとした感触を想像できるようなツヤッとした液面。にごりなく、くすみなく、健全そのもの。




グラスから立ち昇るのはヌーヴォーならではの華やかな、マセラシオン・カルボニック的香り。豊かな果実の香りに寄り添うような、ほのかな香ばしいニュアンスが調和。新鮮な果実の果汁のような、爽やかさと甘い雰囲気のある、心地よい香り立ちです。



その香りを例えるとするならば٠٠٠
バナナ、ラズベリー、イチゴ、スミレの花、コショウ、シナモンなど。さらには微かに土や草のような、ほっこり&青々としたニュアンスも感じられます。

 

イキイキと、はっきりとした強い香り立ち。グラスからブワッと放たれて飛び出してくるような印象です。

 

口に含んだ瞬間からツヤッとした甘さを感じられる、やわらかな口当り。さらに、まろやかな、まぁるい酸味が甘さをより際立たせつつ、ジュワッとした舌触りの瑞々しさを果実味に表現。口の中に広がるのは若々しい、甘酸っぱい味わい。赤いベリー系の果実のジャムっぽい、しっとりとした滑らかな果実感がたっぷり。渋味成分は果実味に隠れてチラリと顔をのぞかせる程度。微かにスパイシーな味付けがあって、やさしい酸味と絶妙にマッチング。飲み口にアクセントを加え、同時に密度を高めているような印象です。

 

アルコール分は14%。

ボディはライト寄りのミディアム。良質なアルコールのさらっとした甘さを引き立てるようなスパイス感。酸味の穏やかさは甘旨みを際立たせながら、瑞々しさを表現。味わいの甘~辛としてはやや辛口。


 

飲み落とした後にはさくらんぼを想わせる風味を伴った甘酸っぱさが残ります。アルコール分のヒリッとした感触を残しつつ、やや長めにすぅーっとゆっくりとキレていく上質な余韻。


 

ヌーヴォーならではの若々しい、搾りたての果汁みたいなジューシーフルーツ感たっぷり南アフリカ・ヌーヴォー赤。高めのアルコール分による支えが強めの飲み口を表現。濃くて甘くてやわらかで、飲み口の良さは抜群。だけどそれだけではない、ほどよい締まり感やスパイシーさを包み込んで、チラリホラリとほのめかすような、やや複雑さも持ち合わせた香味のケープ・ヌーヴォー ルージュです。

 

しっかりめに冷やすと甘さがほんのちょっと抑えられて、酸味がキリリとした印象に変わります。爽やかで瑞々しい飲み口の、冷やし・ケープ・ヌーヴォーもオススメです。

 

750ml ¥1,080(税込)にて販売中です。ぜひっ♪

 

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