輸入ワイン販売|尾崎商店のワインブログ

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東京・東大和市の酒屋「尾崎商店」のワインブログ
ソムリエ資格を持つワイン担当が、テイスティングしたワインを徹底的に褒めつつ、丁寧に解説・紹介しています

当店のファンの皆様&これからファンになっていく皆様へ




東京・東大和市の酒屋「尾崎商店」ワイン担当:佐伯 誠です。これまで以上にお客様に寄り添えるようにとの考えもあって始めたブログです。新しく入荷してきたワインのお知らせだったり、試飲して再発見・再確認できた所などを随時アップしていければと思ってます。




佐伯に対する、お褒め・お叱りのお言葉、お取り寄せなどのリクエスト、ご要望、品揃えが趣味に走りすぎている、態度・目つきが悪い、馴れ馴れしくしゃべりすぎ、などなど、ございましたら、下部コメント、もしくはメールにてお知らせください。makoto.saiki.ozaki@gmail.com


テーマ:

手頃なのにちゃんと飲めるワインが盛り沢山な産地であるチリ。お財布のダメージを抑えられるという点で月の末ころにお世話になるという方もいらっしゃったりするのではないでしょうか。

 

そんなチリで、お財布のダメージがやや大きめなワインが生み出されたとしたら…。もしかすると伝統的産地の同価格のものと比べたら…。これは試さずにいられないと、紹介いただくやいなや発注。そして入荷。迷うことなくコルクを抜いたチリワインなのです。



Orzada Carignan 2016 Velle del Maule Odfjell

オルサダ カリニャン 2016 マウレ・ヴァレー オドフェル

 

オドフェルが生み出すワインは全部で6ブランド。同じブランドの中にもブドウ品種の違いなどで数アイテムがあります。オドフェルのホームページで紹介されているものを数えると全部で14アイテムのワインを生み出しているようです。そんな中、以前ご紹介した「アルマドール」は、複数のブドウ品種をブレンドしたベースラインのワイン。そして今回の「オルサダ」はブレンドなしの、一種類のブドウ品種のみを100%使用したワインの中で、いちばん手頃な価格のもの。オドフェルのラインナップの中の高級なものから数えて4番手に上げられるものなのです。


 

Orzada is a nautical term for sailing up against the wind before setting a direction.

オルサダとは方向を定めずに逆風に逆らって航行する事を表した航海用語である。

 

逆風に逆らって帆船が航行するためには揚力を利用してジグザグに進まなければならないらしく、そのことをオルサダって呼ぶのかしら…と、長い時間を掛けて悩んだ後にそんな結論に達しました。そもそも自らの訳が正しいのかどうかも定かではないのだけれど…、と思ったら、バックラベルにやや微妙な雰囲気の訳が記されていました。

 

方角を定める前に向かい風のなか航海する意味の海事用語です。

手頃なワインがもてはやされるチリワイン的風潮に逆らって、チリとしてはやや高めのワインを造ることを、海運業を生業としていたオドフェルならではになぞらえたのが、オルサダなるワイン名なのかな、と。


 

そんなオルサダ、樹齢60~100年の有機栽培によるカリニャンを100%使用。ステンレスのタンクで12ヶ月ほどの熟成の後に瓶詰めしてリリースされたというもの。ラベルに感じられる重々しい雰囲気。高級感というか風格というか、パッと見、石版が貼り付けてあるのかと思わされるような、ラベルの色使いとデザイン。


 

真上から覗き込んだグラスには穏やかな光沢を見て取れます。緩やかな熟成の雰囲気をほのめかしながらも若々しさを残した液体は、にごりなく、くすみなく、澄んでいて、グラスの底部分を透かしてみるのも難しくないくらい。そんな詰まり過ぎていない色の密度から舌触りにしなやかさを期待できます。


 

グラスの中のオルサダは深く濃い色合い。中心部分に据えられたのは黒っぽいガーネット。そして狭い縁には鮮やかな赤を溶け込ませた黒っぽいルビー色を見て取れます。狭い縁部分を見るにつけ、まだ若さを残した印象です。


 

グラスの内側にワインの色を付けた細い筋が見えます。エキスの豊かさを雄弁に物語るくっきりとした涙。


 

立ち昇る香りには鮮烈ともいえるほどの花と黒い果実のアロマがたっぷり。むせ返るようなスミレの花や、カシス、プルーン、ブラックベリーのジャムを想わせる果実の香り。さらに、グラスを回すと現れるカリニャンならではなニュアンスも。例えるならば、リコリスのような甘苦スパイス感、どくだみ、焦がした木、超ビターなチョコレート、微かにペパーミントっぽさも。

 

黙って出されたら樽熟成を施しているのではと思わされるような複雑さがあります。カリニャン・ブドウがもともと携えていた香り成分と、醸造過程とによって生み出されたニュアンスの美しくまとまった芳香。鼻腔の奥にストレートに飛び込んできてパッと広がるような艶やかな香り立ちです。


 

高濃度アルコールをそのまま表現したような力強い口当たり。口の中に熱気が立ち込めるような感覚が広がります。さらに、張りのあるイキイキとした酸味が飲み口にシャープさを表現。微かな甘さを抑えこんで、きりっと引き締まった味わいへとバランス。口の中に広がる風味は新鮮なさくらんぼやイチゴのような赤い小粒の果実を想わせます。


 

口の隅々に張り付いてキュキュッと引き締めるような感触の渋味成分。微かなスパイシーさとスモーキーさがあって、苦みとも取れるような渋味が広がります。高カカオチョコレートのような風味と薬草的スパイスの甘苦感が滲み出して広がるような舌触りで、果実味に寄り添って厚みや密度を高めつつ、紫蘇梅のような風味を感じさせます。


 

アルコール分は高めの15%。

不自然な抽出感はまったくなく、自然に身に付けた感のあるピュアなエキス。果実味のボリュームの大きさではなく研ぎ澄まされた旨みの力強さ。しっかり辛口のフルボディ。


 

飲み落とした後に広がるプラムのような風味と土っぽいニュアンス。アルコールのひりひり感も心地よく漂わせながら、酸味のキュ~ンとなる後味を、途切れることがないのではないかと不安になるくらいに長くたなびかせる上質すぎる余韻。


 

高濃度アルコール分とバランスを保てるだけのエキスをしっかりと携えた素晴らしい飲み口。カリニャン100%ならではの個性的な香味が高級感を伴いつつも、チリのワインならではにそっけなさは皆無で。しっかりと組み立てられた骨格に的確に肉付けしたようなパワフルさが魅力的なチリ・カリ「オルサダ カリニャン 2016」です。

 

ご質問・ご相談などなど、お気軽に
Mail:makoto.saiki.ozaki@gmail.com

 

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Tel:042-563-0300

 

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