豊洲市場認可申請の「取扱量見込み」はあまりにも「過大」(9月10日経済・港湾委員会での質疑) | 尾崎あや子オフィシャルブログ「東へ!西へ!尾崎あや子の活動報告」Powered by Ameba

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都議会の経済・港湾委員会は9月10日、豊洲市場の千客万来施設の問題と豊洲市場の開場について質疑しました。日本共産党は私とあぜ上都議が質問に立ちました。あぜ上都議は、千客万来施設についてと豊洲市場開場についての市場業者との合意の問題で質問しました。私は、追加対策工事の提言を行い、追加対策工事終了後に有効性を確認した専門家会議について、追加対策工事、そして、農水大臣への認可申請について質問しました。

経済・港湾委員会の途中で、市場長が農水省に呼ばれているということで休憩になりました。この日、農水省は豊洲市場の認可書を交付しました。

 

日本共産党は休憩後の質疑の冒頭に「認可書が交付されたことに抗議する」ことを表明し、認可されても問題は何も解決しておらず、引き続き土壌汚染が残る豊洲市場への移転は中止を求めると、決意表明を行いました!

 

<追加対策の有効化を調査したのは、専門家会議の設置要綱違反の「打ち合わせ会」だった!>

豊洲市場の建物下には土壌汚染対策の「盛り土」がなく、その「盛り土」の代わりに、専門家会議はコンクリート打設し換気を行うこと、地下水管理システムの機能強化を提言。7月末には追加対策工事の有効性について調査し「安全が確保された」との報告書を発表しました。

 

しかし、専門家会議は昨年6月に開催した以降は開催されず、追加対策の有効性の調査も安全が確保されているという結果をまとめるための専門家会議は開催されいません。開催されていたのは「打ち合わせ会」です。

 

私は、専門家会議の設置要綱には「打ち合わせ会」の記載はありません。ところがマスコミに発表した報告書は専門家会議となっています。報告書は、専門家会議設置要綱違反の報告書であり、正当な手続きではないことを厳しく指摘しました。

<認可申請の取扱量見込みは「過大」>

認可申請の「事業計画」には、豊洲市場での取扱量の見込む数が掲載されていますが、豊洲市場での2023年度に61万6400トンとされていますが、築地市場での2016年度の取扱量実績は43万4290トンで、しかも毎年減少しています。現実から大きくかけ離れた見込み数で「過大計画」ではないかと厳しく迫りました。

 

「豊洲市場では、なぜ取扱量が増えるのか」と質しても、まともな答弁はありませんでした。

 

それだけではなく、財政的な面でも、企業債の償還で資金繰りが困難になること。減価償却を含めれば豊洲市場を開場すれば年間100億円を超える赤字になり、中央市場会計が継続できるのか疑問であると迫りました。

 

(*写真は長島可純さんが撮影)